会場 福岡サンパレス ホール 福岡市博多区築港本町2-1
交通 JR博多駅からバスにて約15分
(株)SUMCO安全環境防災管理部 担当課長 渡辺 孝
OSHMSを導入して6年が経ち、全ての適格認定事業所で第1回目の更新を終えた。マネジメント階層毎の安全衛生に対する意識の変化と職場での取り組み状況を紹介する。
キヤノン・コンポーネンツ(株) IJC事業推進センターIJC管理部常務取締役 キヤノン・コンポーネンツ総括安全衛生管理者 三宅 久利
安全最優先の職場作りのため、リスクアセスメントの展開と危険箇所の洗い出し、仕組みへのフィードバックを通しソフト対策に頼らない本質安全を地道に追求する活動を紹介する。
トヨタ自動車安全衛生協力会専務理事 前田 佳宏
トヨタ自動車構内では様々な請負工事が行われている。工事安全にリスクアセスメントを導入し、人の育成と資格制度化、教材づくり、RA評価システムの構築を図ってきた。更に、発注者との情報交換のツールと工事着工後の環境等の変化点に対応できる現場管理のツールを開発したので紹介する。
10時30分〜10時40分 休憩
旭硝子(株)CSR室環境保安統括グループ 主幹 脇田 直
OSHMSを有効に運用するためには、第一線の作業者までがリスクアセスメント手法を理解する必要がある。安全中核要員を職場から選抜し、教育を担当させて現場の底上げを図ると共に安全スタッフ経験を持たせることで、これからの安全人材の裾野を拡げる活動を開始した。
大阪市交通局 鉄道事業本部 電気部 担当係長 市原 正人
大阪市交通局の電気設備の維持管理を担当する当事業所は、平成20年度よりリスクアセスメントの取り組みと定着化へ向けた活動内容を報告するとともに、全局としてリスクアセスメントの導入を目指した経営陣へのアプローチ等について紹介する。
西日本旅客鉄道(株) 金沢支社 金沢総合車両所 総務科 助役 中西 賢二
現場のリーダーが先頭になってのリスクの見積りを行い、「自分達ができることから実践」を目標に小集団活動で対策に取り組む事例を紹介する。低減策を実施してもリスクが一定の評価点を越えたものは職場代表によるリスク評価委員会で審議し、リスクアセスメントの定着を図っている。
新日本製鐵(株)大分製鐵所 製鋼工場連鋳鋼片課 班長 佐藤 金輝
リスクの高い設備故障時の復旧作業についてリスク評価を基に設備・作業方法の改善を進めた。不要物撤去や塗装による「見える化」などで不安全・不具合点の改善、作業方法の見直しを図り、リスクを2段階低減した。操業担当者を中心に取り組んだことで、他設備への水平展開を期待している。
12時00分〜12時50分 昼休み
長岡技術科学大学 安全アドバイザー 塩田 勇
学長が方針を表明し、リスクアセスメントの実施で危害防止基準とセーフティデータシートによる法の遵守活動の大切さが実証され、体制の確立ができた。また、学生の安全と健康を確保するとともに、各種資格の取得と実践を経て、社会貢献と即戦力を目指した人材の育成を展開している。
小田急電鉄(株)大野総合車両所 車両検査主任 今村 紀之
リスクアセスメントの理解と実践を合言葉に、協力会社を含む所属員全員参加による勉強会を通じ、リスクアセスメントの浸透を図った。リスク分析とリスク低減策の検討を進めた結果、一定の判断力が定着し、重量物取扱い作業に対して、主に治具改良等の改善を行い安全性の向上が図られた。
川崎重工業(株)西神工場 ガスタービン・機械カンパニー ガスタービンビジネスセンター 生産総括部西神製造部 西神第一工作課 班長 鶴田 憲司
旅客機用エンジン部品という重量物を取り扱う職場では、ひとつのミスが重大災害を引き起こす恐れがある。平成21年度班長任用後研修の一環として取り組んだリスクアセスメント活動を基盤とし、小集団活動で自職場の危険有害要員を捉え、許容可能レベルまで低減した対策事例を発表する。
関東自動車工場(株)東富士総合センター 安全・環境部 萩巣 淳
当社では、低頻度作業も含めた全作業を対象にリスクアセスメントを展開している。残留リスクは層別化を行い、計画的な物的対策の推進と物的対策が困難なハイリスク作業に対するルール遵守の徹底に向けた重点管理を行っている。これらの取り組みについて事例を交えて紹介する。
西日本旅客鉄道(株)岡山支社 倉敷駅運輸管理係 尾崎 明彦
駅設備のリスクの抽出と改善は駅社員のみでは限界があり、当該駅以外の社員による安全パトロールを計画的に行い、リスクアセスメントを実施することでリスク感受性の向上・共通化を図った。リスク低減策は保守区に頼らず自ら工夫しながら実施、管理駅全体の取り組みとして浸透させている。
14時30分〜14時40分 休憩
アサヒビール(株)西宮工場 常務執行役員 西宮総括工場長 竹本 秀明
“きれいな職場に事故はなし”の信念に基づき、全員参加の正しい5S活動を進め、感動レベルの美しい工場を創ることで多くの成果をあげ、風土改革を行った経過を紹介する。
大和ハウス(株)九州工場 安全管理課 松永 治郎
平成17年にOSHMSの認証を取得し、やっと定着してきたという実感がある。導入当初は「リスクアセスメントとは何だ?」から始まり、有害性の特定すら出来なかったが、苦労して現場作業者の理解を得たことで、今では全従業員が理解し、実践している。その改善事例効果を発表する。
(株)日邦バルブ 本社・松本工場 ISO推進室 課長 永崎 伸
OSHMS運用初期段階における様々な問題点を、中小企業の特色を活かした「システム監査」と「OSHMSの見直し」の仕組みにより改善を行った事例を紹介する。
16時00分〜16時10分 休憩
慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授 博士(工学) 高野 研一
労働災害を根絶し、働きやすい職場を創るには、企業の安全文化が不可欠である。安全文化はどのように醸成し、その際、OSHMSをどのように活用したらよいかを紹介する。
新日本製鐵(株)八幡製鐵所 安全環境防災部 安全防災グループ マネジャー 池永 淳一郎
平成16年からマネジメントシステムを導入し、各部門の安全衛生活動をベースに協力会社と一体的な活動を展開している。各職場で実施するリスクアセスメント、リスク低減に向けて継続的に行う安全対策投資、半年ごとに行うリスクの発掘状況や対策進捗のフォローが活動の柱である。
福徳長酒類(株)久留米工場 製造グループ 施設保全職場 リーダー 江頭 洋史
OSHMS導入を目指し、総務主導で社内プロジェクトを発足し、4年間活動してきた。停滞した時期を乗り越え職場の安全衛生推進委員を中心としたRA推進グループと総務・品質管理職員によるシステム構築グループで全員参加型のリスクアセスメントを推進し、「リスクの見える化」を進めている。
住友化学(株)千葉工場 動力用役部第二動力用役課主任技師 鎌田 孝博
OSHMSの導入から約10年。より効果的な運用の成果として、職場の安全衛生管理水準評価、安全衛生計画の進捗管理、リスクアセスメント等の取り組みについて紹介する。
三菱化学(株)黒崎事業所 執行役員 事業所長 鈴木 龍男
「モノづくり現場力向上」の重要テーマである「安全力」に関し、従業員自らによる改善活動を実施し、向上を目指してきた。その中でのOSHMSの取り組みと活動事例を紹介する。
11時10分〜11時20分 休憩
東京農業大学大学院 技術経営研究科 技術リスクマネジメント専攻 教授 中村 昌允
最近の事故の原因を調べると、リスクアセスメントや変更管理の不備に起因していることが多く、また、その判断は現場の管理者・技術者によって行われている。再発防止に向けて、どのようにリスクを低減するかについて紹介する。
★ OSHMS(労働安全衛生マネジメントシステム) Occupational Safety and Health Management Systemの頭文字です。