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NSC発行「Safety + Health」2001年1月号

ニュース 

 

インディアナ州爆発事故(エチレンオキシド)評価報告書

EPA(環境保護庁)の化学事故調査チームは、先日、1997年、インディアナ州のアクラ・パック・グループの施設で起こった爆発事故の原因を特定、同施設および類似施設に対し、同種の事故を予防するよう勧告した。爆発事故では、労働者1名が死亡、59名が負傷し、施設はひどく破壊された。

EPAの報告書によると、エチレンオキシド供給システムの停止手順が不適切だったこと、また、爆発現場と主要な製造施設との間に十分な防護壁がなかったことから、爆発が起きたという。爆発事故のあったガス製造所の一角には、再生タンクが置かれていたが、これは、業界常識に背くものであった。その他の原因としては、ドアの不適切な設計、圧力を逃がす爆発放散口が不十分であったことなどを挙げている。

報告書は、アクラ・パック・グループに対し、これらの不備、違反行為を改め、空気呼吸システムの信頼性を最大限保証し、有害物質の加工を始める前に、工程危険分析を実施するよう、勧告している。徹底した危険分析で、爆発を誘引した条件を特定できたはずだと、報告書は述べている。

アクラ・パック報告書は、www.epa.gov/ceppo/pubs/accrapac.pdf で入手可能。

NIOSH Alert
NIOSH番号 2000-119「産業用エチレンオキシド滅菌装置の爆発による労働者の死傷の防止」参照