中災防国際課メルマガ「I-OSHクラブ」(第36号)(令和5年7月27日配信)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★JISHA INTERNATIONAL OSH-Net CLUB
(略称:I-OSHクラブ)
(海外の安全衛生分野の最新情報を提供するメールマガジン)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<トピックス>
○「海外進出安全衛生情報交流会」(無料)を8月18日(金)午後に中災防(東京都港区)で開催!!!(ネットによる申込受付中)

◆申込書/詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/exchange_communication/index.html
◆ネットでの申込みはこちら↓
https://forms.office.com/r/AA5PJ9kykY

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

==== 目 次 =======================================================
・【ご挨拶】技術支援部長 樋口 政純(ひぐち まさずみ)
・【海外の安全衛生に関するイベントのご案内】
・【最新の海外の安全衛生情報のご案内】(中災防HP等へのリンク)
・【各国の労働災害状況を更新しました】
・【編集後記】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
【ご挨拶】技術支援部長 樋口 政純(ひぐち まさずみ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
今年4月から技術支援部長に着任しました樋口政純と申します。今後ともよろしくお願いします。簡単な自己紹介ですが、私の身長は193cmです。欧米でもこのぐらいの背の高さは珍しいようで、もう10年以上前となりますがフランスに出張した際も、会議に向かう道すがら驚かれたり、子供に指さされたりしました。
さて、自己紹介はこの辺りまでとして・・

過去、日本政府の労働安全衛生における国際事業といえば、将来日本企業がアジアに進出することを見越し、日本のノウハウをアジアに普及・定着させるといった事業が数多くありました。しかしながら、昨今では、このような事業はほとんどなくなり、現地政府の意見を聞き、現場のニーズに応じた技術の提供・支援といった形に変化しています。
今思うと当たり前のこととなりますが、日本の安全衛生技術そのままの“押し付け”ではうまくいかず、”現地を尊重“し、現地で培われた文化や技術を取り込んだ現地向けにカスタマイズした技術提供・運用が必要とされていることの表れかと思います。海外進出企業の皆様も日本国内のノウハウを現地に持ち込んだが、現地ではうまくいかないということで悩まれているのではないかと思います。

当協会の国際事業も現地の取り組みを活かしつつ、個別の改善を提案するという現地尊重型の支援を始めております。具体的には、海外進出企業向けには、汎用的な安全衛生対策の研修ではなく、現地の安全衛生対策の成功事例を共有する事業やオンラインによる現地での個別取り組みを活かした具体的な改善支援などを行っています。

いずれも約60年、様々な事業場を現場に寄り添いご支援させていただいた当協会のノウハウ、強みを生かした事業と自負しております。無料の相談や事業等も実施しておりますので、お困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
【海外の安全衛生に関するイベントのご案内】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
○「第18回 海外進出 安全衛生情報交流会」(無料)を開催(東京)
海外展開を図る企業の安全担当者等へ現地の最新の安全衛生情報の提供と担当者間のネットワーク構築の場を提供します(厚生労働省補助対象事業)。
なお新型コロナウイルス等の感染拡大の状況によっては、オンライン開催に変更させていただく場合がございます。

日時: 8月18日(金) 13時から17時まで
場所:中央労働災害防止協会 
(安全衛生総合会館5階(東京都港区芝5-35-2))
対象:企業における安全衛生担当者等
参加費:無料(先着順50名)

【講演:1】「三谷産業(株)のベトナムグループ会社より自律した安全活動のご説明」13:10~14:20(70分)

2022年度の情報交流会では、日本式の安全管理手法を教育し、ベトナムの弊社グループ各社が自律して安全活動を行っている事例を紹介させていただきました。今回は、ベトナムの会社より直接その活動内容をご紹介いたします(通訳あり)。

講師:ライ ディン タオ 氏
Aureole Business Components & Devices Inc. 安心安全マネージャー

【講演:2】「世界視点と現地視点を意識した地道な安全活動」14:25~15:25(60分)

国も文化も異なる海外拠点の安全衛生活動に対し、まずは安全活動の基本である現地現物現実に立ち返り、現地でニーズや情報の収集・伝達等の地道な活動を行いました。その際に得た安全に関する視点の違いと活動事例を紹介します。

講師:全 淳一 氏 
JX金属株式会社 環境安全部 兼 総務部 主任技師

【情報交流会】15:30~17:00(90分)
参加者同士によるワークショップ~問題点の共有とネットワーク構築のための情報交流会

申込方法:申込書をHPよりダウンロードし、事務局へメールでお申込み下さい。

◆申込書/詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/exchange_communication/index.html
◆ネットでの申込みはこちら↓
https://forms.office.com/r/AA5PJ9kykY

○アジア安全衛生SAKURAプロジェクト(ベトナム語コース)への参加を募集しております。

「アジア安全衛生SAKURAプロジェクト」を実施(対象国:ベトナム) 
厚生労働省の補助事業として、昨年度のタイ語コースに引き続き、本年度はベトナムにおける日系企業を対象に「アジア安全衛生SAKURAプロジェクト」を実施します。

支援内容について
<プロジェクト前半>「日本における安全衛生基礎研修」 
日本の産業現場での実践活動のほか、全社的な取組みとして展開しているリスクアセスメント、ゼロ災運動、5S等の取組みを伝え、海外進出日系企業の安全衛生管理担当者の能力向上を目指す現地語による安全衛生研修コースを実施します。

ベトナム語コース(2023年12月4日(月)~12月9日(土)) 

<プロジェクト後半>「現地(ベトナム)におけるフォローアップ研修」 
「日本における安全衛生基礎研修」に参加した受講生の現地企業において実施します(ホーチミン及びハノイ近郊の事業場を対象)。日本から専門家を現地企業に派遣し、現場の状況に応じた2~3時間程度の安全衛生に関する指導・助言等を実施します。

ベトナム(ホーチミン及びハノイ近郊)2024年2月~3月頃に専門家を派遣予定 

費用について
受講生の日本への往復渡航費、日本における宿泊費、国内移動旅費(現場視察を除く)、食費等は、受講者が所属する企業もしくは受講者ご本人にご負担いただきます。研修受講費は、中災防が全て負担します。

◆お申込み方法/詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/co-ope/sakura.html


○第4回日系企業安全衛生担当者情報交流会(11月22日(水)~23日(木))(開催地:タイ・バンコク)は応募多数につき締切りとさせていただきます。

◆詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/exchange_communication/index.html#overseas


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【最新の海外の安全衛生情報のご案内】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
海外の行政機関等のウェブサイトにおける安全衛生情報を日本語に翻訳したり、日本の安全衛生情報を英語に翻訳して、中災防ウェブサイトに掲載しています。タイトル下のURLをクリックすると、中災防ウェブサイト等の記事へリンクされます。

★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/index.html

最近の主な記事は以下のとおりです。

2023年7月11日	
EU主要国と日本の休業災害発生率の推移(2011-2020年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202307_16.html

EU主要国と日本の死亡災害発生率の推移(2011-2020年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202307_15.html

2023年7月5日	
米国における危険有害性情報の伝達基準
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202307_01.pdf

2023年6月28日	
米国の無機ヒ素に関する労働安全衛生基準
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_07.pdf

2023年6月22日	
米国のアクリロニトリルに関する労働安全衛生基準
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_06.pdf

2023年6月19日	
HSEによる炎天下での作業に対する警鐘
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_05.pdf

テレワーク導入時に順守すべき労働安全規格を官報公示(メキシコ)
★詳細はこちら(JETROへリンク)↓
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/06/29a47ee8d3d6c95c.html

2023年6月13日	
機械に関する欧州議会及び欧州理事会規則の目次(日英対訳)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_04.pdf

2023年6月12日	
タイにおける労働災害発生状況(2015-2022年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202306_04.html

英国における鉛へのばく露(2021年度)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_03.pdf

2023年6月7日	
EUの新しい機械規則の採択
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_02.pdf

米国のホルムアルデヒドに関する労働安全衛生基準
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202306_01.pdf

2023年6月1日	
米国のエチレンオキシドに関する労働安全衛生基準
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202305_06.pdf

2023年5月25日	
EU-OSHAの職場における心理社会的リスク及びストレス
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202305_05.html

2023年5月22日	
HSE、職場におけるストレス及びメンタルヘルス、職場におけるストレスの管理
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202305_03.pdf

2023年5月18日	
EU-OSHAのグリーン・ジョブに関する解説記事
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202305_02.pdf

香港労働災害統計(2008-2022年)
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/202305_03.html

EU-OSHAの労働のデジタル化に関する解説記事
★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/pdf/202305_01.pdf


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【各国の労働災害状況を更新しました】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
中災防の国際課のHPでは国別に労働発生状況や労働災害統計を掲載しております。

★詳細はこちら↓
https://www.jisha.or.jp/international/topics/index.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先般、タイの国を挙げての安全大会に参加してきました。驚いたことに会場では多くの若者が制服やお揃いのシャツを着て参加していました。シャツには、大学や企業のロゴの他、SafetyやHealthの文字が入っており、OSHを学んでいる学生やOSH部門の若者たちであることが一目で分かりました。タイでは安全衛生専門家(Safety Officer)が一つの職業としてしっかり確立しています。タイの大学にはSafety Officerを養成する50ほどの関連学科があるとのことです。会場にいた安全衛生を学ぶ学生は、将来、企業でSafety Officerになりたいという明確なビジョンをはにかみながら語ってくれました。会場で多くの若者が集い安全衛生を学んでいる姿に、タイの若者たちの安全衛生に対する意識の高まりを感じざるを得ませんでした。現場で彼らがSafety Officerとして活躍する姿を見ることも、きっとそう遠くはないでしょう。(住)


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

海外の安全衛生に関するご相談や本メールマガジンの内容に関するご質問等につきましては、下記までご連絡下さい。

中央労働災害防止協会 技術支援部 国際課
〒108-0014
東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館6階
電話 03-3452-6297
FAX 03-5445-1774
メール kokusai@jisha.or.jp
国際課ウェブサイト https://www.jisha.or.jp/international/index.html

☆配信停止を希望される方は、件名に「配信停止」とご記入いただき、次のメールにご返信願います。 → kokusai@jisha.or.jp