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落雷をどう避けるか
資料出所: Safety + Health
August 2005
(仮訳 国際安全衛生センター)
米国では毎年2,000万回もの落雷がある。従来から落雷による死亡者の数は竜巻やハリケーンよりも多い。雷は屋外活動がもっとも活発に行われる時刻に発生するため、バージニア州、アーリントン市の国際電気安全財団(ESFI)および落雷防護研究所(LPI)は、屋外で作業する人に対し、落雷のための安全ガイドラインによって注意を求めている。
米国気象庁(National Weather Service)のデータでは、落雷による被災者のおよそ10%が死亡していることが示されている。また、被災した生存者の70%が長期にわたる重篤な症状に苦しんでいる。
雷雨中の最も危険な場所は屋外である。雷は10マイル(約16キロメートル)もの距離を横向きに走るので、青空が広がっていても安全とはいえない。雷鳴が聞こえたら、避難しなければならない。
住居内や建造物内については、経験を有するLPI公認の落雷防護専門員に委託し、落雷防護システムの設置を検討すること。このシステムは、落雷による電撃を遮断し、被害を及ぼすことなく電流を地中に逃がすものである。
ESFIおよびLPIは雷雨時の安全確保のためのガイドラインとして、次のように勧告している。
- 屋外にいる場合は、屋内に入ること。落雷防護システムを設置した避難場所を探す。
- 低い位置に移動する。雷は最も高所にある物体に落ちる。遮蔽物がない吹きさらしの場所にいる場合は、低く伏せること。
- 樹木から離れること。
- 金属類から離れること。バット、ゴルフのクラブ、釣り竿、テニスラケット、工具などの金属類を持たないこと。洗濯用ロープ、ポール、フェンスから離れること。
- 身体がしびれてぴりぴりした感じを受けたり、髪の毛が逆立たっりしたら、雷が近づいてきている可能性がある。身をかがめ、耳を抑えること。
- 水気から離れること。水気には、プール、湖、水溜りなどの他、濡れた杭(柱)や草などの湿気のあるものはなんでも含まれる。
- 人のそばに立たないこと。一ヵ所にかたまらず、ばらばらに離れること。
- 屋内にいる場合は、窓やドアから離れること。
- 緊急時を除き、コード式の電話を使用しないこと。
- 雷雨がくる前に電気製品の電源コードをコンセントから引き抜いておくこと。雷雨がきたら電気製品やそのコードには触れないこと。
- 台所の流し、浴槽、水道蛇口などの水道設備に触れないこと。
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