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感電災害:頭上、足元、周囲に注意

資料出所: Safety + Health
August 2005

(仮訳 国際安全衛生センター)


 アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の統計データによれば、電気災害での毎年の平均死傷者数は、死亡者が325人、傷害者が4,400人となっている。作業中の電気による死亡災害の主な原因は、頭上または地下の動力線との接触である。

米国の労働人口の約7%を占める建設業労働者の死亡数は、全死亡者数の44%に達する。バージニア州、アーリントン市の国際電気安全財団(Electrical Safety Foundation International : ESFI)は建設業労働者に向けて、作業中の電気災害を防ぐために「頭上、足元、周囲に気をつける」よう促している。

ESFIプログラム・マネージャのアン・メイベリは、「はしごや足場を使用したり、アルミニウム製外壁、杭(柱)、フェンス、建材を運んだりする建設業労働者は、動力線の存在を意識し、動力線に近づかない必要がある。」と指摘している。

電機安全の専門家によると、電気災害から労働者が身を守るための最善の絶縁方法は、空間の確保で、動力線から10フィート(約3メートル)以上離れていることである。ESFIは、クレーン、ブーム、ダンプトラックなどが動力線に接触しないよう予防すれば、職場の電気による死亡災害は年間17%減少するとしている。

電機安全についてさらに詳しい情報は、www.electrical-safety.org からダウンロードできる、ESFI発行のパンフレット「頭上、足元、周囲に気をつけよう」(Look up! Look down! Look out!)を参照。