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トップのメッセージ

新年のご挨拶 中央労働災害防止協会 会長 榊原 定征

会長 榊原 定征 Sadayuki Sakakibara

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

皆様におかれましては、中央労働災害防止協会(中災防)の事業に対しまして、平素より多大なるご支援とご協力を頂き、厚く御礼申し上げます。

誰もが安全で、心身ともに健康に働くことができる職場を作っていくためには、経営トップの強いリーダーシップのもと、現場力の強化を柱として、自主的な安全衛生活動の充実に最大限の努力を注ぐことが必要であります。

このため、中災防では、長年培ってきた労働安全衛生に関するノウハウ・経験と技術力を生かし、改正労働安全衛生法により義務化された化学物質のリスクアセスメントやストレスチェック制度をはじめ、メンタルヘルス対策、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の導入・構築、ゼロ災運動、安全衛生診断、作業環境測定など、企業の自主的な取り組みを支援するためのさまざまなサービスを提供しております。

わが国の労働災害は、関係者のたゆまぬ努力により、長期的には減少してきており、死亡災害は平成27年、28年には2年連続で1,000人を下回りました。しかし、平成29年は第三次産業をはじめ労働災害の発生件数がその前の年を上回る状況で、とりわけ、夏場に死亡災害が急増するなどきわめて憂慮すべき事態となりました。このため、昨年9月に厚生労働省から死亡災害撲滅に向けた緊急要請があり、産業界全体で取り組みを活性化していく必要があります。

また、近々、OSHMSの国際規格(ISO45001)の発行が予定されており、OSHMSの国際的な普及が見込まれています。

さらに、昨年3月に厚生労働省、経済産業省、製造業の主要な業界の経営者とともに業種横断的に安全対策の検討や普及活動を行う「製造業安全対策官民協議会」を設立し、その検討結果が神戸で開催した全国産業安全衛生大会で発表されました。

中災防といたしましては、こうした状況の変化に的確に対応しつつ、わが国の安全衛生水準の向上という社会的使命を果たすべく、政府、安全衛生関係機関、業界団体等と従来以上に連携・協力し、活動をより一層強化してまいる所存です。

特に、今年4月からは労災防止のための主要な対策を取りまとめた「第13次労働災害防止計画」が推進されていくこととなっています。同計画を受けて、中小規模事業場、小売業や社会福祉施設などの第三次産業における安全衛生活動を支援する取り組みを行うとともに、官民協議会等の活動についても、積極的に情報を発信してまいります。

皆様におかれましては、本年も中災防の活動に対し、変わらぬご支援とご協力を頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

新年のご挨拶 中央労働災害防止協会 理事長 八牧 暢行

理事長 八牧 暢行 Nobuyuki Yamaki

明けましておめでとうございます。

皆様には、健やかに新春をお迎えになられたことをお慶び申し上げます。

また、平素、中央労働災害防止協会(中災防)の経営・事業に対しまして、ひとかたならぬご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、わが国の労働安全衛生をめぐる環境は、昨今、大きな変化を見せています。高年齢者・未熟練労働者の増加、人手不足や団塊の世代のリタイアに伴う技術・技能・現場力の伝承不足と低下、就業構造における第三次産業の台頭、メンタルヘルス不調や腰痛・転倒・熱中症の増加等々です。これらに加え、過重労働の是正を中心とした「働き方改革」も大きな社会的テーマとなっています。

そして、そうしたことを背景に、誠に残念ながら、労働災害、特に重篤災害が増加しています。このことは、労働施策や安全衛生対策が大きな転換期を迎えている証左でもあります。同時に、第四次産業革命が迫りつつある中で、IoT・AI・VR等の言葉に象徴される科学・技術の伸展や人々の生活習慣・価値観の著しい変化に迅速に対応することが求められています。

こうした状況の下、「全ての働く人々に安全・健康を〜Safe Work,Safe Life〜」を経営理念とする私ども中災防が果たすべき役割・使命は一段と大きくなっています。

時あたかも、国の第13次労働災害防止計画が本年からスタートします。同計画には、上述した時代の変化・変革に対応する新たな課題や施策が掲げられています。またそこには、長年にわたりわが国の労働安全衛生をけん引してきた中災防への期待と役割がふんだんに織り込まれています。

本年は、従来からの事業に加え、特に、以下のテーマに注力してまいります。

  • 3月に『ISO(JIS Q)45001+α』が発行されることに伴い、その認証事業を本格化させます。
  • 昨年発足した「製造業安全対策官民協議会」の運営において、引き続き中心的役割を果たし、その成果の創出に寄与してまいります。
  • 安全活動を、現場力の向上などの原点に立ち返って見直そうという動きがある中で、ゼロ災運動をより充実させます。
  • THP(ト―タル・ヘルスプロモーション・プラン)30年の経験・実績を踏まえ、働く人の心とからだの健康づくりを推進し、健康経営の機運に応えてまいります。
  • 10月17〜19日に横浜で開催する全国産業安全衛生大会を、これまで以上に盛況に導いてまいります。

東京オリンピック・パラリンピックの開催まで残り1,000日を切りました。技術等はもちろんのこと、人々の働き方や価値観もさらに大きく様変わりすると考えられます。中災防は、そうした変化にタイムリーに応じていくとともに、社会・政治・経済にいかなる変化・変革が生じようとも、「一人ひとりカケガエノナイひと」の命と健康を守ること、安全は企業経営の第一であることを、不変の真理として銘記し、わが国の労働安全衛生のさらなる向上に貢献してまいります。

結びに、皆様方のご安全とご健康を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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