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中災防について

事業の概要

中央労働災害防止協会(中災防)は、事業主の自主的な労働災害防止活動の促進を通じて、安全衛生の向上を図り、労働災害を防止することを目的として昭和39年(1964年)に設立されました。 以来、その公益的使命を達成すべく、安全で健康・快適な職場づくりを支援するため、各種の事業を積極的に展開しています。

昨今の労働市場の構造的変化や社会情勢の変化を踏まえ、安全衛生分野において取り組むべき新たな課題は山積しています。すべての働く人が安全で健康的な職業生活を享受できるよう、中災防は、企業が行う自主的な安全衛生活動を全力を挙げて支援します。

1. 安全衛生意識高揚のための運動の展開

広く事業場の安全衛生意識の高揚を図るための運動を展開します。

全国安全週間、全国労働衛生週間を提唱

緑十字マーク、労働衛生マーク

全国安全週間は、「産業界における自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的として1928年(昭和3年)以降、また、全国労働衛生週間は、働く人の健康の確保、増進を図り、また、快適に働くことができる職場づくりに取り組む週間として1950年(昭和25年)以降、全国の事業場で幅広く展開されている歴史ある国民的な週間です。

当協会では厚生労働省とともに各週間を提唱し、様々な手段により各週間の周知・広報活動を行っています。

年末年始無災害運動を主唱

働く人たちがあわただしく、安全や健康面で特に注意を要する年末年始の時期を、無事故で過ごし、明るい年始を迎えることができるようにとの趣旨で、1971年(昭和46年)から厚生労働省の後援のもと中央労働災害防止協会が主唱する運動です。

毎年、全国産業安全衛生大会(1万人超規模)を開催

写真:大会

1932年(昭和7年)、当時の全国安全大会を前身として毎年1回当協会が開催しています。 全国から1万人を超える企業の安全衛生関係者が参加し、各分科会では、企業の研究発表や事例報告、専門家等による講演、シンポジウムなどを行う、安全文化の最大の祭典です。

2. 企業の指導者、安全衛生スタッフの養成

企業の安全衛生スタッフの養成をあらゆる角度から支援します。

各種安全衛生セミナー・研修会の開催

写真:安全衛生トップセミナー

経営トップ層向け、リスクアセスメント・OSHMS、健康づくり・メンタルヘルス、ゼロ災運動、法令に基づく研修、その他安全衛生管理研修など、受講者の階層・分野に応じた教育研修の機会を提供しています。

教育センターにおいて、宿泊型の安全衛生教育トレーナー・インストラクター育成講座等の実施

写真:安全衛生トップセミナー

安全衛生教育センター(東京・大阪)において、職長等教育講師、各種インストラクター講座など企業が行う安全衛生教育の指導者を養成しています。

3. 専門家による技術支援の実施

事業場とともに長年歩んだ経験と実績を活かし、優れたノウハウによる各種専門技術サービスを提供します。

リスクアセスメント、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)に関する人材養成

リスクアセスメント、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)を本格的に構築・実施するための各種研修会を全国で定期的に開催し、事業場の即戦力となる人材養成を行っています。

厚生労働省指針に基づくJISHA方式適格OSHMS認証

JISHA方式適格OSHMS認証マーク

労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の実施状況が「JISHA方式適格OSHMS基準」に適合している事業場を中災防会長が認証します。

安全・衛生管理士による安全・衛生診断

写真:診断風景

安全衛生の専門家が職場に伺い、安全衛生管理の状況、設備や作業方法などの実態について問題点を見出し、改善に必要なアドバイスを実施します。

安全・衛生管理士、各種トレーナーによる研修、講演の実施

企業、団体等が主催する研修、講演会、安全衛生大会等にお伺いし、ニーズに合った研修、講演を実施します。

作業環境測定等の労働衛生技術サービス

写真:測定風景

有害物質を日常的に取り扱っている職場の作業環境測定、測定結果に基づくフォローアップを実施しています。

適切な化学物質管理のための支援

化学物質の管理や化学物質を取り扱う人材育成、 専門性の高いリスクアセスメントの実務を本格的に構築・実施するためのコースまで、 各種研修会を全国で定期的に開催しています。

さらに、作業環境測定に伴う空気中の有害物質の分析や個人曝露濃度測定、 安全データシート(SDS)による相談窓口等のサービスを提供しています。

4. 安全衛生情報の提供

事業場のスタッフに欠かせない最新の安全衛生情報を提供し続けています。

ホームページや定期刊行物による最新の安全衛生情報の提供

中災防ホームページや定期的に制作する機関誌等により最新の安全衛生情報を提供しています。

安全衛生情報センターのホームページにおいては、法令・通達の内容、労働災害統計、災害事例、化学物質の情報等を掲載しています。

海外の安全衛生情報の収集、提供

アジア太平洋地域を中心とした諸外国の安全衛生団体などとの交流・情報交換を行うほか、海外の労働安全衛生に関する最新の情報を随時収集して、ホームページ等により情報提供しています。

安全衛生活動に役立つ図書、ポスター等の安全衛生用品の販売

イメージ:安全と健康、安全衛生のひろば、安全の指標、労働衛生のしおり

最新の安全衛生情報を掲載した定期刊行物、安全衛生担当者のバイブルと言われる「安全の指標」、「労働衛生のしおり」を始め、安全衛生に関するテキスト、中災防新書などの図書を販売しています。

また、安全衛生意識を高めるためのポスター等の用品を販売しています。

賛助会員に対する無料の安全衛生に関する電話相談

賛助会員に対し、フリーダイヤルにより安全衛生に関する電話相談を受け付けています。

5. 労働災害防止のための調査研究等

激変する経営環境の中で企業が直面する安全衛生課題の解決に率先して取り組みます。

安全衛生に関する重要課題の調査・研究

産業構造、就業形態の変化など、企業が直面する環境の変化に対応した安全衛生管理の実態、あり方等について調査研究を実施し、成果については報告書にまとめ公表しています。

生体試料や空気環境中の有害物質等の分析、化学物質の有害性調査の実施

労働衛生調査分析センター及び大阪労働衛生総合センターにおいて生体試料や空気環境中の有害物質等の分析や、職域で使用される化学物質の有害性や健康影響を調査しています。

6. ゼロ災運動の展開

現場で力強く展開されるゼロ災運動をリードします。

全員参加で安全衛生を先取りし、災害ゼロを目指すゼロ災運動を主唱

ゼロ災シンボルマーク

ゼロ災害、ゼロ疾病を究極の目標として、人間尊重の理念に基づき、働く人々の全員参加により安全衛生を先取りし、それぞれの立場、持ち場で労働災害防止活動に参加し、問題を解決することでいきいきとした職場風土づくりをめざす運動、ゼロ災運動を主唱しています。

ゼロ災セミナー

運動の普及のため、経営トップを対象としたセミナー・プログラム研究会、危険予知訓練(KYT)のトレーナー養成研修等を実施するほか、安全運転、医療安全の分野にも、幅広く活動を展開しています。

7. 心身両面による健康・快適職場づくりの推進

健康・快適職場づくりのための各種セミナーや社内研修への講師派遣、健康習慣調査、ストレス調査などを実施しています。

健康で快適に働ける職場づくりのために

各種研修会・セミナーや講師派遣

メンタルヘルスや職場の健康づくり研修会・セミナーを実施しています。
講師派遣では、事業場が実施するメンタルヘルス研修会の要請に応じて、管理監督者向けのラインケアによるケアや従業員向けのセルフケアなどのテーマで講師を派遣します。また、ストレスチェックサービス(ヘルスアドバイスサービス)、講師派遣をパッケージとした総合的なサービスも実施しています。

ストレスチェックサービス

ウェルネスリポート

中災防ストレスチェックサービス(ヘルスアドバイスサービス)は労働安全衛生法で定められたストレスチェック制度に対応して職場におけるメンタルヘルス対策のための有効な情報を提供します。
簡単なアンケート形式のチェックシートに回答いただくことで、回答者ご自身にメンタルヘルスケアへの気づきや生活習慣改善を促すアドバイス(個人リポート)を提供します。また、事業場全体や職場ごとのストレス状況などを把握するためのさまざまなグループ集計リポートを提供します。