パッシブサンプラーを用いた個人ばく露測定


3M有機ガスモニター3500+
中災防購入品

中災防では、従来から、外資系企業などの希望に対応し、パッシブサンプラーを用いた個人ばく露測定を実施してきました。最近では、自律的管理におけるばく露低減措置の義務化に伴い、法令で定める「労働者がばく露される程度」*を把握する手法の1つとして、活用されています。
パッシブサンプラーは、主に揮発性溶剤を対象に、着用者の周囲の有害物の気中での拡散を利用して捕集するものです。有害物を吸引捕集するためのポンプやチューブは必要なく、軽量で小型のバッジ式のものが市販されています。

*労働安全衛生規則第577条の2第1項

パッシブサンプラーを用いた個人ばく露測定の特徴

  • 高価な測定機器や、重い機材の装着は不要
    サンプリングをしたら、郵送等にて分析依頼をします。
  • 採取は簡単 /作業者への負担が小さい
    直径3cm程度の軽量小型のバッジを襟元に装着します。
    動力やこわれやすい機材、チューブなどはありません。
  • 測定可能物質が多数
    分析可能物質(成分)リスト(PDF 151KB)

パッシブサンプラーで個人ばく露測定をするには


えり元への装着例

試料採取器(サンプラー)は、機器代理店や各種インターネットサイトで購入できます。試料採取(サンプリング)は、あらかじめ分析部門に分析予約をした上で行い、終了後は、所定の方法によりパッシブサンプラーを送付ください。データ報告だけでなく所定の個人ばく露測定報告書の交付を希望する場合は、中災防の資格者を派遣しての個人ばく露測定と分析も可能です。
スリーエムガスモニターについては、中災防として受け付けている分析可能物質(成分)リストを確認ください。サンプラーが3種類(一般用、低濃度用、アルデヒド用)あるので、正しいものを購入する必要があります。
リスト表中の同じ分析グループ内であれば、通常、1つのサンプラーで複数成分の分析が可能です。1つのサンプラーについて、4成分までごとに同一料金としていますが、共存する成分により分離分析ができないことがあります。
メーカーが推奨する方式により、正しく測定してください。事業場で行う試料採取の方法についてのお問合せは、サンプラーメーカーに直接お願いします。スプレー作業など溶剤ミストが存在する環境では、サンプラーの吸着剤に液滴が付着し、異常値が出ることがあります。また、所定の吸着量を超過すると測定できなくなるため、必要に応じて午前と午後などでサンプラーを交換ください。

便利な使い方

  • 労働者の呼吸域の濃度を簡単に実測したい場合
  • 建築工事などで、作業者にサンプラー器具やポンプの装着が困難な場合
  • 研究施設などで、外部の測定者の立入りが望ましくない場合
  • CREATE-SIMPLEによるばく露推定結果が予想外に高いなど、検証してみたい場合

パッシブサンプラーを用いた測定は、正しく測定する限りにおいては、リスク見積り測定として利用可能です。中災防の資格者(個人ばく露測定講習を修了した作業環境測定士)により実施した個人ばく露測定については、令和8年10月1日以降も、濃度基準値かどうかの確認測定の結果*として有効です。

*改正労働安全衛生法第65条の3の規定に基づき、令和8年10月1日から、濃度基準値以下かどうかの確認のための実測は、法定測定として資格者による実施が義務付けられます。詳細については、近く公布予定の関係政省令や告示によります。

お問い合わせ

中央労働災害防止協会
労働衛生調査分析センター
東京都港区芝5-32-2
安全衛生総合会館 8階
TEL:03-3452-3145 FAX:03-3452-4807
E-mail:eiseise-pos@jisha.or.jp
パッシブサンプラー分析担当