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横浜国立大学 総合学術高等研究 上席特別教授 / 学長特任補佐 / 名誉教授 「企業の安全管理 事故から学ぶリスクマネジメント」 社会情勢が劇的に変化し先行きが見通せない現在、企業は多岐にわたる安全管理が不可欠である。また、一度重大事故や災害が発生するとその影響は当該の組織のみならず地域社会や市民生活にも及ぶため、組織の強み、弱みを適切に分析するとともに、万一の事態に備えたシナリオ想定と予防ならびに減災に向けた十分な事前評価と対策が必須である。本講演では、過去の事故事例から得られた教訓を基に、組織のリスクマネジメントならびに安全文化醸成のための基本的考え方について紹介する。
失敗学会 副会長・事務局長 東京大学環境安全研究センター 特任研究員 「失敗情報をデータベースに集め、危険予知に役立てる」 失敗学会ホームページでは1,000件以上の産業界事故や失敗について情報、分析を集め公開している。過去の事故や災害に学ぶことは失敗に対する感性を高め、その軽減には重要である。そして気を付けようなどといった精神論ではなく、失敗しないための仕組みを考えることにもつながる。 この失敗知識データベースは、原因、経過、結果を抽象化して短い言葉で表現している。しかし、これから何かをしようとするとき、実行者は失敗の原因や経過については考えが及ばず、何をするかという意図しかない。失敗学会では過去の事例と今後集積する事例について、実行者の「意図」を紐づけ、意図検索を実現する。これは危険予知活動にも大いに役立つ。