ISO45001、JISQ45100とは

ISO45001とは

規格名称

  • ISO45001 Occupational health and safety management systems – Requirements with guidance for use
  • JISQ45001 労働安全衛生メネジメントシステム-要求事項及び利用の手引き

ISO45001とは、国際標準化機構(ISO)が2018年に策定した労働安全衛生マネジメントシステム(以下、「OSHMS」という)の国際規格です。ISO45001は「計画(Plan)-実施(Do)-評価(Check)-改善(Act)」といったPDCAサイクルを回して継続的な改善を実施し、働く人の労働に関連する負傷と疾病の予防および安全で健康的な職場の提供を達成するためのOSHMSの仕組みとその運用を要求しています。
ISO45001は、厚生労働省「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針(OSHMS指針)」(平成11年労働省告示第53号。平成18年改正。)やOHSAS18001と、大きな差異はありませんが、「組織の状況」や「取組みの計画策定」などISOマネジメントシステム特有の事項が要求事項となっています。
また、ISO45001を翻訳したJIS(日本産業規格)であるJISQ45001は国際的に同等であることが認められています。したがって、JISQ45001で認証を取得すれば、ISO45001の認証を取得したこととなります。


ISO45001のPDCA

JISQ45100とは

規格名称

  • JISQ45100 労働安全衛生マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引き-安全衛生活動などに対する追加要求事項

JISQ45100とは、ISO(JISQ)45001に4S(整理・整頓・清潔・清掃)活動や危険予知(KY)活動といった職場で日常的に行われている安全衛生活動や、昨今、高い関心を集めている働く人の健康確保の取組みなどを要求に加えた日本独自の規格(JISQ45100)で、より高い労働災害防止効果を狙いとした規格です。
特徴としては、次の2つがあげられます。

  1. ISO(JISQ)45001を包含しており、国際性を担保していること。
  2. 厚生労働省「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針(OSHMS指針)」と整合していること。

これによりJISQ45100を実施することにより国内外のOSHMSの基準に対応することとなります。
また、JISQ45100の認証を取得すれば、ISO(JISQ)45001とJISQ45100の2つの認証が取得できます。


JISQ45100のイメージの認証の意義