OSHMSを運用、構築中、あるいは、設備・作業の危険有害要因のリスク評価を実施している事業場は、これらの取り組みを実施していない事業場に比べて、災害発生率(年千人率)が3割以上低いという結果が出ています(図1参照)。
(厚生労働省が2004年2月に発表した「大規模事業場における安全管理体制等に係る自主点検結果」(都道府県労働局を通じての労働者数300人以上の約2,000の事業場が対象)における総括安全衛生管理者の見解(自由記入欄)による)
図1 OSHMSに関連する活動の有無による災害発生率の比較

- ※OSHMSを導入した事業場の86.7%で労働災害やヒヤリハット体験が減少したことが報告されています。
(厚生労働省が2005年10月に実施した「平成17年労働安全衛生基本調査」による)
また、OSHMSの実施により、実に82%もの事業場が安全衛生水準が向上したと回答しています。
(OSHMS促進協議会が2008年3月に実施したアンケート調査結果による)
図2 OSHMS促進協議会アンケート結果

- ※OSHMS促進協議会
厚生労働省指針に沿ったOSHMSの産業界における適切かつ円滑な普及・定着の促進を図る目的として、労働災害防止のための活動を行う事業主団体等により2000年に発足した。