RST講座(一般コース・建設コース) [ RST(一)・RST(建) ]
労働安全衛生法第60条では、新たに職務につくこととなった職長等作業中の労働者を直接指導又は監督する者に対し安全衛生教育を行わなければならないと定められています。その教育を行うための講師を養成することを目的として労働省(現厚生労働省)は、平成18年5月12日付け基発第0512004号通達によりカリキュラムを定めています。本講座はこの通達に基づいて、職長、現場監督等に対する安全衛生教育を担当するトレーナーを養成しているものです。
本講座は、講義、グループ討議、事例研究等を通じて安全衛生に関する知識の習得を図ると共に、教育方法として指導案の作成や教育演技を実践してもらうことにより講師として教育を行うための基礎を体系的に研修するものです。
講座の特徴としては、
- 講義を受けた後、グループ討議を加えることにより理解を深めることができるほか、様々な意見を交換することにより他の企業における安全衛生管理方法等知識を吸収することが可能であること。
- 講師(トレーナー)としての必須の3つの教育指導技術(指導案の作成、討議法の指導、ロールプレイング法)について基礎からも学ぶことができること。
- 安全衛生活動を推進するための労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)や、危険性・有害性を把握しその低減を図るためのリスクアセスメントを講座の中に組み入れることにより管理者として必要な知識を習得できること。
です。
RST講座のご案内チラシ(PDF 1,167KB)
- ※RSTとは次の略称です。
R:労働省(現厚生労働省)方式<ROUDOUSHOU>
S:安全衛生教育<Safety And Health Education>
T:指導員<Trainer>
(講座の様子)

RST講座は2コースあり、その内容は以下のとおりです。
RST一般コース
主には、製造業等における災害防止を図るための職長教育を行う講師(トレーナー)を養成するコースです。
RST建設コース
主には、建設業・設備工事業等における災害防止を図るための職長教育を行う講師を養成するコースです。このコースを受講すると、建設業において必要である安全衛生責任者教育を行うための講師資格を併せて取得することが出来ます。
対象者 |
- 職長その他現場監督者に対する安全衛生教育を担当する者
- 安全衛生スタッフ又はラインの管理者
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研修期間 |
5日間 |
開催日程・空き状況 |
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教科内容 |
- トレーナー及び職長の役割、職長教育の進め方
- 作業手順の進め方
- 作業方法の改善
- 労働者の適正な配置の方法
- 指導及び教育の方法
- 作業中における監督及び指示の方法
- 作業設備の安全化
- 環境改善の方法と環境条件の保持
- 安全又は衛生のための点検の方法
- 異常時における措置
- 災害発生時における措置
- 労働災害防止についての関心の保持
- 労働災害防止についての労働者の創意工夫を引き出す方法
- 危険性又は有害性等の調査の方法
- 危険性又は有害性等の調査の結果に基づき講ずる措置
- 教材及び指導案の作成、役割演技
- 災害事例研究
- 安全衛生責任者の職務と統括安全衛生管理の進め方(建設コースのみ実施)
- その他職長教育講師として必要な項目
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教科日程 |
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受講料 |
123,200円(テキスト代、消費税10%を含む。) |
修了証及び特典 |
- 修了者には修了証を交付し、RSTトレーナーと呼称します。
- 修了者は、安全衛生推進者養成講習(登録安全衛生推進者等養成講習機関が実施)で、安全管理、危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講じる措置等(危険性又は有害性等の調査の科目を修了した者に限る)、安全衛生教育、安全衛生関係法令の講習科目の講師として担当できます。
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情報交流 |
RSTトレーナー(当講座修了者)が中心となって、優良工場見学会や安全衛生研修会等を企画されています。
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