新年明けましておめでとうございます。
皆様には、健やかに新春をお迎えになられたことをお慶び申し上げます。
また、日頃より中央労働災害防止協会(中災防)の各種事業につきまして、ひとかたならぬご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
世界が変わりつつある今、私たちの働く環境もまた、AI技術の著しい進歩やDX化、人材の多様化、高年齢化、メンタルヘルス不調の増加など、新たな課題に直面しております。
令和7年の労働災害の発生状況(10月速報値)を見ると、死亡者数は全産業において前年同期比で6.5%減少と過去最少で推移しており、休業4日以上の死傷者数も1.1%減少しています。しかしその一方、事故の型別では転倒が6.3%増加しており、死傷者数の約3割を60歳以上の高年齢労働者が占めています。また、令和6年度の精神障害による労災支給決定件数は1,055件と過去最多となりました。
昨年5月には労働安全衛生法の一部が改正され、化学物質による健康障害防止対策等の推進、高年齢労働者の労働災害防止の推進やストレスチェック義務化の範囲拡大などが定められました。中災防では、50人未満の小規模事業場へのストレスチェックの導入に向けて、働く人のプライバシーを守りながら実施から職場環境改善まで、トータル的なサポートを行い、支援していきます。
また高年齢労働者が安心安全に働けるように、転倒や腰痛・肩こりなどのロコモティブシンドローム予防に向けた作業環境管理・作業管理・健康管理について具体的に学べるセミナーを実施するなど、エイジフレンドリー職場をサポートします。
化学物質に起因する労働災害の防止に向け、2月には「第2回化学物質管理強調月間」が実施されます。中災防では、これまで国内でなじみが薄かった個人ばく露測定について、期間限定の普及キャンペーンを展開します。作業環境測定士に対する必須講習の実施、新たに導入された補助者に対する講習を先取りして実施するなど、皆様の自律的化学物質管理を支援いたします。
昨年12月には日系企業で働く方々に向けて、第1回 タイ日系企業安全大会」を開催いたしました。300名を超える日系企業で働くタイ人の安全衛生担当者や日本人の工場長等の管理者にお集まりいただき、日・タイの有識者による基調講演やパネルディスカッション、企業からの事例発表、参加者によるグループワーク等を通じて安全衛生に関する知見の共有、交流、研鑽が行われ、盛況のうちに終えることが出来ました。次回開催をご期待ください。
さて本年は、9月16日から18日までの3日間、北海道札幌市において「第85回全国産業安全衛生大会」と「緑十字展2026-働く人の安心づくりフェア-」を開催いたします。今回の大会テーマは、「大地にみなぎる 安全・健康 決意の力」。今回は、農業や畜産業など広大な土地と豊かな自然を生かした北海道ならではの産業にも焦点を当て、労働災害防止に役立つ取組みや事例等を北の大地から広く全国に情報発信してまいります。
このほかにも中災防では皆様のニーズにあわせた、さまざまな安全衛生サービス、情報をタイムリーに提供しております。それらを一層ご活用いただくため、代表WEBサイトにAIチャットボットを導入するなど、サポート体制の強化に努めてまいります。
時代の転換期である今こそ、誰ひとりケガをしない・させない」というゼロ災運動の原点に立ち返り、全員参加で、安全で快適に働ける職場を築いてまいりましょう。
皆様方のご安全とご健康を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。