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化学設備の非定常作業における安全衛生対策のためのガイドライン(1996(平成8)年6月10日基発第364号)は、1994(平成6年)度に当協会でまとめた「非定常作業における安全衛生対策に関する調査研究(化学設備)」を基に策定されたものである。
化学業界では同ガイドラインに沿って労働災害防止対策を進めているところだが、ガイドライン策定以来20年近くが経ち、その間の世界経済の急速な変化による社会構造の激変や、それに伴う労働環境を取り巻く状況の大きな変化は、産業設備の高経年化、現場をあずかる管理者や技術者、作業者の技術伝承や人材育成の遅れ等と相まって、化学産業における事故やトラブルの多発を招いている状況にある。
さらには2011(平成23)年3月に発生した東日本大震災等の直接的、間接的影響もあり、特に近年では、わが国を代表する化学会社において重大事故が複数発生し、化学物質を取り扱うその他の業種や事業場でも重大な事故が発生している。
そこで同ガイドラインを踏まえ、多くの業種への展開を図ることも念頭に置きつつ、安全衛生対策の検討を行うこととした。
ガイドラインを踏まえた対策の検討にあたって、近年の化学工業の災害情報の収集を行い、現状や課題等について確認した。さらに、参考となる資料を収集した。
そのほか、実際に事業場で安全衛生対策の内容を実践する際に参考となる資料や災害事例を紹介している。
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図1 資料の一例 「リスクアセスメントの導入と実施の手順」
図2 災害事例の一例