(1)職場のリスクが明確になります
職場の潜在的な危険性又は有害性が明らかになり、危険の芽を事前に摘むことができます。
(2)リスクに対する認識を共有できます
リスクアセスメントは現場の作業者の参加を得て、管理監督者とともに進めるので、職場全体の安全衛生のリスクに対する共通の認識を持つことができるようになります。
(3)安全衛生対策の合理的な優先順位が決定できます
リスクアセスメントの結果を踏まえ、事業者は許容できないリスクは低減させる必要がありますが、リスクの見積り結果等によりその優先順位を決めることができます。
(4)残留リスクに対して「守るべき決めごと」の理由が明確になります
技術的、時間的、経済的にすぐに適切なリスク低減措置ができない場合、暫定的な管理的措置を講じた上で、対応を作業者の注意に委ねることになります。
この場合、リスクアセスメントに作業者が参加していると、なぜ、注意して作業しなければならないかの理由が理解されているので、守るべき決めごとが守られるようになります。
(5)職場全員が参加することにより「危険」に対する感受性が高まります
リスクアセスメントを職場全体で行うため、業務経験が浅い作業者も職場に潜在化している危険性又は有害性を感じることができるようになります。