ホーム > 中災防について > 新年のご挨拶
中災防について

新年のご挨拶 中央労働災害防止協会 会長 中西 宏明

会長 中西 宏明 Hiroaki Nakanishi

会長
中西 宏明
Hiroaki Nakanishi

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましては、中央労働災害防止協会(中災防)の事業に対しまして、平素より多大なるご支援とご協力を頂き、厚く御礼申し上げます。
さて、本年は、いよいよ「働き方改革」元年を迎えます。IoT、AI、ビッグデータ、ロボット等のデジタル化の進展、グローバル化のさらなる拡大、社会のあり方を変える少子高齢化や急速に進み続ける就業構造の変化を踏まえ、これまでの働き方を、意識面も含め、根本から見直す必要があります。そのためには、長時間労働の是正や職場環境の改善はもとより、労働者の個々の事情やニーズに応じ、多様な働き方を選択できるような社会の実現、業務の効率化を通じて仕事の付加価値を高めていくことが求められています。
中災防は、安全衛生水準の向上という社会的使命を果たす立場から、この働き方改革を力強くサポートしていきます。
誰もが安全で、心身ともに健康に働くことができる職場を作っていくためには、経営トップの強いリーダーシップの下、現場力の強化を柱として、自主的な安全衛生活動の充実に最大限の努力を傾注していく必要があります。そのために、中災防が長年培ってきた労働安全衛生に関するノウハウ・経験と技術力を生かし、ISO、JISの発行を契機とした労働安全衛生管理システム(OSHMS)の普及促進をはじめ、ゼロ災運動、安全衛生診断、作業環境測定などの安全活動を促進していきます。また、経営課題の一つとなっているメンタルヘルス対策などの衛生活動をより一層支援するため、さまざまなサービスを提供していきます。
3年目を迎える行政(厚生労働省、経済産業省)と製造業の主要な業界の経営者、中災防で構成する「製造業安全対策官民協議会」に、多くのトップマネジメントの参画を求めて活動をさらに活性化させ、本年10月に初めて古都京都で開催する全国産業安全衛生大会等の場において、引き続き情報の発信を行っていくこととしています。
本年も中災防は、働く人を取り巻く労働環境の変化に的確に対応しつつ、わが国の安全衛生水準の向上を念頭に、政府、安全衛生関係機関、業界団体等と連携・協力を深め、活動をより一層強化し、努力を重ねていく所存です。
皆様におかれましては、本年も中災防の活動に対し、変わらぬご支援とご協力を頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

新年のご挨拶 中央労働災害防止協会 理事長 八牧 暢行

理事長 八牧 暢行 Nobuyuki Yamaki

理事長
八牧 暢行
Nobuyuki Yamaki

明けましておめでとうございます。
皆様方には、健やかに新春をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
また平素、弊協会の経営、事業につきまして、ひとかたならぬご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
平成30年のわが国の労働災害の発生状況を見ますと、平成29年に比べて死亡者数は減少していますが、休業4日以上の死傷者数では前年に比べ増加を示しています。その背景には、昨今、わが国の労働安全衛生をめぐる環境が大きく変化していることがあります。高年齢者・未熟練労働者の増加、人手不足や団塊の世代のリタイアに伴う技術・技能・現場力の伝承不足と低下、設備・装置の老朽化・劣化、就業構造の変化による第三次産業従事者の増加などです。
昨年からスタートした国の第13次労働災害防止計画では、こういった変化に対応するための施策が掲げられ、私ども中央労働災害防止協会(中災防)の役割と期待について多々記されています。
中災防は従来からの事業に加え、当面の主課題として、昨年国際規格された労働安全衛生マネジメントシステム(ISO 45001)とその日本版規格(JIS 45001、JIS Q 45100)の普及をより促進させ、労働災害の撲滅につなげることに注力いたします。また、本年2月から実施される「高所作業におけるフルハーネスの義務化」についても周知・啓発し、労働災害をなくすための活動をより進めていく所存です。
さらに、厚生労働省、経済産業省、製造業の主要な業界の経営者とともに設立した、「製造業安全対策官民協議会」も3年目を迎え、種々の提言を出すなど具体的な活動に結びつきつつあります。また、本年10月には古都京都で「第78回全国産業安全衛生大会」を開催します。大会テーマ「平安の思いを込めた京の地で 新たに誓う 安全と健康」を掲げ、早くも注目が集まっております。

近年、IoT、AI(人工知能)、自動化、ビッグデータの活用による社会・経済・産業の変革が進んでいます。
その一方で、だからこそ「人間らしさを忘れてはいけない。むしろ、より重んじよう」との気運が高まっており、「働き方改革」や「Society5.0(デジタル革新・イノベーションによる経済発展と社会的課題解決・人間中心を両立させる社会づくり)」、「SDGs(持続可能な開発目標)」、「ESG投資(環境、社会、企業統治)」といった考え方がクローズアップされています。
労働安全衛生の原点は「人間尊重」です。中災防が経営理念に掲げている「全ての働く人々に安全・健康を~Safe Work,Safe Life」は、今後ますます輝きと重みを増してきます。
中災防は、この分野での我が国のトップランナーです。皆様のご要望にお応えできるよう、今後も各種事業を積極的に展開するとともに、国、安全衛生関係機関、業界団体等とのより一層緊密な連携、協働の下、わが国の安全衛生水準の向上に尽力し、社会的使命を果たしてまいります。
最後に、皆様方のご安全とご健康を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。