このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
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若年労働者に対する安全衛生対策に関する助言
Tips for Young Workers
資料出所:カナダ労働安全衛生センター(CCOHS)ホームページ
http://www.ccohs.ca/headlines/text1.html
(仮訳:国際安全衛生センター)
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多くの学生は、職場に生命をもおびやかしかねない危険が潜んでいるなどとは全く知らない状況にある。
統計によると、カナダでは毎年約80万件の労働災害が発生している。若い人達の死亡原因は、車による事故を筆頭に機械災害、感電の順となっている。1994年から1998年の間でみると、15才から24才の若年労働者が、全休業災害の16%を占めている。
これらの悲劇の大部分は、基本的安全ルールに従い、 使用者が潜在的危険状態について新規入職者に認識させ教育していれば容易に防ぐことができたはずである。
若い労働者は面接で使用者に印象づけようと努力するあまり、職場安全とか職業訓練について質問をしない場合がよく見られる。多くの若い労働者は新しい仕事に関連するリスクについて無知である。そして、何人かは、トレーナーを喜ばせるために、安全指導を実際には理解していないにもかかわらず、理解したと言うかもしれない。
皆さんは、新しい仕事、違う仕事につく時は何に気をつけなければならないかを知ることによって、また、現在の使用者、将来の使用者に何を質問すべきかを知ることによって、自分で職場の安全を手に入れることができる。ブリティッシュコロンビア州の労働者補償協議会(The
Workers' Compensation Board of BC)では、若い労働者が次の質問を使用者にすることによって、率先して自らの安全を守るよう奨励している。
- 私の仕事では何が危険ですか?
- 私が知っておくべき危険有害要因(騒音、化学物質、放射線)はありますか?
- 私は職場安全訓練を受けますか?(受けるとしたら)いつですか?
- 私が身につけなければならない保護具がありますか?その使い方について訓練をうけることができますか?
- 緊急手順(火災、化学物質漏洩)について、訓練を受けますか?(受けるとしたら)いつですか?
- 消火器、救急箱、他の緊急器材はどこにありますか?
- 私の安全健康に対する義務とは何でしようか?
- 私が安全に対する質問がある場合には誰に尋ねればいいのですか?
- ここでは安全ミーティングがありますか?
- 私が怪我をした場合どうすればいいのですか?救急処置の担当者はどなたですか?
高いレベルの安全を達成しようとする場合は、自分が遭遇する危険有害についての知識、危険有害を避けるための実用的技能、そしてその安全技能と知識を活用しようとするモチベーションを有していなければならない。
若い労働者向けの、さらにいくつかの実用的ヒント
- 面接時、使用者が安全に真剣に取り組んでいるかどうかについて周囲を見て観察すること(危険場所の警告、労働者が保護具をつけているかどうか、安全ポスター等)。
- 何も与えられなければ、安全規則のコピーを要求すること。
- 訓練中の場合、安全上の問題などについてベテラン労働者に尋ねること。
- 化学物質についての情報に注目し、製造会社、供給会社の名前と製品名をそのラベルから書き留め、MSDSを参照すること。
- 作業場危険有害性物質情報システム(WHMIS:Workplace Hazardous Material Information
System)の危険有害シンボルを認識する方法を学び、それの意味することを知ること。
- 個人用保護具の正しい身につけ方を知ること。
- すべての安全予防措置に従うこと。
- 頭痛、めまい、目やのどへの刺激、皮膚発疹など、化学物質の暴露が原因らしい症状を感じた時は管理監督者に知らせること。
職場での潜在危険性を認識する能力は、常識だけではなく観察、学習、経験が要求されるわけである。 最後に次のことを肝に銘じておくこと:もし、職場で仕事中に扱う物質や自分の職務が安全でないと感じた場合は、管理監督者に注意を払ってもらうようにする権利と責任があなたにはあります。最終的には、学生を含めたすべての労働者には、不安全な仕事を拒否する権利があり、使用者はこの権利の行使を理由に解雇することはできません。
この記事は、Canadian Centre for Occupational Health and Safety
(CCOHS)の許可のもと、国際安全衛生センターが翻訳したものです。
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CCOHSホームページの「若年労働者に対する助言」はこちらでご覧になれます
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WHMIS(Workplace Hazardous Materials Information System)についてはこちらでご覧になれます。
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