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安全衛生に関する監督制度について

資料出所:国際安全衛生センター海外調査より


中国の安全衛生監督は分級監督と呼ばれており、企業への監督は、その企業の所在地の地方行政機関によって実施されている。中央政府の担う役割は、監督方針や政策の策定、大規模災害の調査、審査などである。一方、地方においては、監督は県から上のレベルの行政機関が担っている。各省の行う監督はその下の市や県の行政機関に対する指導を主としているが、企業への直接的監督も行っている。

中央レベルの監督は、今回の機構改革により、経済貿易委員会が一般の安全に関する監督を、衛生部が労働衛生を、国家品質技術監督局がボイラー、クレーン関係の監督を担当している。また、女性労働者や未成年労働者関係の監督は労働・社会保障部が担当している。
このように、中央では監督が複数の機関に分かれているが、地方では安全も衛生も1つの組織が所掌している。ただし、今後、地方レベルの行政改革が行われれば、現行の体制が見直される可能性はある。
 
なお、各省(自治区、直轄市)、市、県(区)、郷(鎮)には労働局が設置され、局の中に中央と同じように安全衛生の処(科)があり、引き続き、安全監督、ボイラー、クレーンなどの検査などを行っている。