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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > EU 欧州安全衛生機構 年次報告 1999年

4. 機構運営委員会−すべての主要グループで構成されたチーム

資料出所:European Agency for Safety and Health at Work発行
「Annual Report 1999」
(訳 国際安全衛生センター)


機構の主要な任務をもつグループの代表が参加する機構運営委員会は、機構の政策目標を定め、その目的達成に必要な具体的政策の決定に責任を負う。事務局は、関係各グループの代表で構成し、政策の実行を監督する。

運営委員会は、欧州の労働安全衛生の方針を決定する主要パートナーで構成されている。具体的には加盟国政府の代表15名、事業者団体の代表15名、労働者組織の代表15名、欧州委員会の代表3名である。1999年の運営委員会は3月と11月の2回開催された。事務局は、各関係グループごとに代表1名とオブザーバー1名、欧州委員会の代表2名、スペイン政府代表1名で構成され、運営委員会の会合の間の活動を継続する。1999年は4回の会合が開かれた。

積極的な参加

運営委員会の前段に開催するセミナーは、運営委員同士で、また機構の情報ネットワークや各国のフォーカルポイントの主要メンバーとの間で、効果的な意思疎通をはかる場として有効であった。3月には、運営委員会の前段で、機構のネットワークの発展段階について幅広い討議が行われたが、それが同年後期に運営委員会が機構の企業戦略を大々的に再評価する際の貴重な出発点になり、1999年12月の新戦略文書の完成につながった。

1999年、運営委員会メンバーは1998年の決定に基づいて、機構のその他の活動でもより積極的な役割を担いはじめた。たとえばトピックセンターの見直しに積極的に取り組み、12月には4つのトピックセンターすべてを、さらに1年、再任する決定を行った。

この他、2000年の機構予算と活動計画の決定、「労働における安全衛生のための欧州週間2000」の機構への運営委託や、機構とネットワーク間のコミュニケーション改善に向けた新しいエクストラネット・システムの開発開始の承認などを行っている。

11月、運営委員会は、オランダの労働者代表であるマーセル・ウィルダー氏に代わり、イギリス政府代表のリチャード・クリフトン氏を1年の任期で新議長に選任した。

2000年活動計画

11月の運営委員会で2000年の活動計画が承認されたが、その中には労働安全衛生キャンペーンの組織化、下請け、調達、マーケティングにおける労働安全衛生、さらには安全衛生と雇用の継続との関連にいたる多数の課題について、報告書を発表する案が含まれている。

2000年の優先課題となる新しいテーマとしては、作業関連性の筋骨格系障害による社会経済的影響、労働安全衛生マネジメント・システム、そして「産業」別プロジェクトとしては初の取り組みとなるヘルスケア産業のための優良規範に関する情報システムなどがある。この他、重要な焦点として「欧州週間2000」のイベントがあり、機構は筋骨格系障害と腰痛に関連して調整に加わる。ビルバオは11月の閉会イベントの会場になり、セミナーと特別表彰式が行われる。