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EUは拡大欧州の安全衛生問題への取り組みを確約

資料出所:European Agency for Safety and Health at Work発行「News」2003年14号
(仮訳 国際安全衛生センター)

原文はこちらでご覧いただけます
http://osha.europa.eu/publications/newsletter/14/en/index_1.htm



 EU及びEU加盟候補国政府の代表者並びに社会的パートナーは、拡大欧州の安全衛生を議論するために2003年2月18日、スペインのビルバオで会議を開いた。このセミナーは安全衛生機構(European Agency for Safety and Health at Work)、欧州委員会(European Commission)及びEUの議長国ギリシャとの共同で行われ、候補国とEU諸国とが、欧州拡大が労働安全衛生の新しいコミュニティ戦略及び欧州安全衛生機構の活動に対して及ぼす影響について話し合う、初の三者会議であった。

 2002年に欧州委員会によって採用された戦略の目的は、労働の世界における変化に対応するべく、EUの安全衛生の政策や手法を刷新することである。会議は主要な関係者が、戦略が候補国の状況並びにニーズに関し正しい優先順位と手段を与えているかどうかについて議論することを可能にした。
 最近の調査によると、候補国はEU15カ国に比べて職場での安全衛生における通常のリスクが高いレベルにある。仕事によって、自らの安全や健康がリスクにさらされていると考えている労働者数は、EU加盟国の27%に比べて、候補国では40%になっている。

 会議において、Anna Diamantopoulou(欧州委員会 雇用・社会問題担当)は次のように述べた。
 「欧州拡大は、職場での安全衛生に対する多くの新しい課題をもたらす。特にEU諸国と新しい加盟国との間にある労働安全衛生レベルのギャップをいかに減少するかが重要な課題だ。すべての候補国は、それぞれの国の行政及び法令を欧州基準に合わせるために大きな努力を払った。もし、われわれが共同の努力を続けるならば、拡大が新しい加盟国での労働生活の質の改善に役立ち、欧州をすべての人にとって安全で衛生的に働ける場所にすることに成功すると確信している。」

 安全衛生機構の所長であるHans-Horst Konkolewskyは次のように述べた。
 「会議では、加盟国と欧州の諸団体の継続的な尽力が、拡大にともなう課題に対処するために必要であることが強調された。同機構は特別の義務、つまり新しい加盟国の効率的な統合を確実にし、それぞれの国の特別な状況に適応した実際的な安全衛生対策を立案するという使命を持っている。同機構は、候補国と共に既に多くの準備的イニシアチブをとっていて、将来、拡大された欧州に対し、より強力な貢献ができることを期待している。」

セミナーの主な参加者
(省略)

この会議の議事録は以下のウェブサイトから入手できる。
http://osha.europa.eu/publications/conference/20030218/en/index.htm