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職場での危険有害物質のリスク対策
資料出所:European Agency for Safety and Health at Work発行「News」2003年15号
(仮訳 国際安全衛生センター)
原文はこちらでご覧いただけます
http://osha.europa.eu/publications/newsletter/15/en/index_1.htm
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職場での化学物質、生物因子及びその他の危険有害物質のリスク‐EUの1億5千万人の労働者の約1/4に影響を与える‐低減のため、初めての全欧州キャンペーンが、フランスのストラスブールでの欧州議会(European
Parliamemt)で、2003年5月13日(火曜日)、欧州安全衛生機構(European Agency
for Safety and Health at Work)によってスタートした。ガン、喘息及び神経精神医学の問題は、引き起こされる疾病問題の一部である。
研究によると、EUにおける労働者の21%はベンゼン(燃料中の)及び結晶シリカ(建築資材)のような発ガン性物質として知られている物質、あるいは疑わしい物質に暴露されている。一方、労働者の22%は、有機溶剤、木製粉塵及び溶接ヒュームを含むヒューム及び蒸気を、少なくとも作業時間中の1/4は吸入している。
更に、労働者の16%は、直接あるいは汚染された表面及び生産工程を通して、同じくらいの期間、染料、農薬、六価クロム(濡れたセメントから)及びその他の危険有害物質を取り扱ったり、接触したりしている。
最もリスクの高い業種は、建設業及び農業から印刷業、清掃業、医療関係及び自動車整備事業まで、広範囲に渡っている。
Anna Diamantopoulou(欧州委員会 雇用・社会問題担当委員)は次のように述べている。
「EUにおいては、危険有害物質による職業性疾病で、3億5千万日という膨大な損失日数が発生していて、7百万人もの人が職業病におかされている。この欧州安全衛生機構のキャンペーンは、将来の化学物質政策のための戦略に関して最近出された白書「White
Paper on a Strategy for a Future Chemicals Policy」を含むEUのイニシアチブと共に、この深刻でありながら表面化されないことの多い問題に対処するための重要なステップである。」
Hans-Horst Konkolewsky(欧州安全衛生機構所長)は次のように発言した。
「欧州労働全衛生週間が15のEU加盟国だけでなく、全ての加盟候補国及び全てのEFTA加盟国も含めたこの地域全体の大きな安全衛生行事に発展したことは大変喜ばしいことである。危険有害物質は注意深い取扱いが必要である。このことは、2003年のキャンペーンの重要なメッセージである。多くの場合、危険有害物質の安全な代替物、例えば有機溶剤に代わる物が存在している。代替が可能でない場合は、暴露は効果的な管理対策によって解消、あるいは低減されうる。これらのメッセージが、危険有害物質が取り扱われている全欧州の職場へ好事例情報と一緒に伝えられることを希望している。」
この運動を支援するため、同機構のキャンペーン(10月の欧州安全衛生週間の中心となる)は、様々なメディアを通じてリスク及び解決策に関する一連の情報を提供することになっている。これらには全ての公式EU言語による情報パック、ポスター、リーフレット及び多言語のウェブサイト(http://osha.europa.eu/ew2003/)が含まれている。
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