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欧州安全衛生機構、中小企業向けのオンラインOSHガイドに着手

資料出所:European Agency for Safety and Health at Work発行「News」2003年16号p.1
(仮訳 国際安全衛生センター)

原文はこちらでご覧いただけます
http://osha.europa.eu/publications/newsletter/16/en/index_1.htm



 欧州安全衛生機構(European Agency for Safety and Health at Work)は、ヨーロッパの1900万にのぼる中小企業(SMEs)を対象とした、労働安全衛生のアドバイスに関する新しいオンラインガイドを始めた。

 ヨーロッパの調査によると、労働者が50人以下の企業の死亡災害の割合は、それ以上の規模の事業場の約2倍であることがわかった。EUの中小企業で働く7500万人以上の労働者に関し、中小企業における作業関連の災害及び疾病は、EUにおける安全衛生の最も急を要する課題である。

 SME助成計画および情報プロジェクトといった機構独自の活動に関する情報同様、ウェブサイト(http://osha.europa.eu/)は、幅広い範囲の実践的情報を提供する。これは、事故、危険有害物質(2003年10月の欧州安全衛生週間の中心テーマ)、作業関連ストレスといった主要リスクを対象としている。同様に建設業、漁業のような重要な中小企業分野もカバーしている。

 ウェブサイトに加え、新しいCD-ROMは、50以上の革新的な災害防止プロジェクトについての詳細を提供しており、これらのプロジェクトは機構の第1回SME助成計画によって支えられている。「ヨーロッパの中小企業における安全衛生の促進(Promoting health and safety in Europe's SMEs)」は5ヶ国語(デンマーク語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語)で出版されており、独自の評価により50万以上の中小企業に恩恵をもたらしとされる助成計画について報告している。CD-ROMとウェブサイトは、分野における情報、トレーニングおよび優良規範の交換のために多くの画期的なアイデアについて学ぶ会社にとって役立つはずである。

 新しいウェブサイトは、中小企業における労働安全衛生に関し、EUとの協力でイタリアを議長国として10月1日(水)にローマで開催された国際会議で公開された。まず、機構のディレクターであるHans-Horst Konkolewsky氏が次のように述べた。「EU労働者の3人のうち2人が中小企業で働いており、事業主の多くは、彼等の知識や情報不足により安全衛生の義務や責任の遂行に関して問題を抱えている。ヨーロッパの中小企業が、最新のそして実践的な安全衛生情報へアクセス可能になることによって、上記の問題を解決するために機構のウェブサイトは役立つはずである。我々は、すべてのセクターを通し、安全衛生の改善に貢献出来ることを期待している。」

 オンラインガイドへのアクセス: http://osha.europa.eu/