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欧州労働安全衛生週間:筋骨格系障害の防止に重点

資料出所:European Agency for Safety and Health at Work発行「News」2000年8号
(訳 国際安全衛生センター)


欧州週間のシンポジウム

「欧州で最も重大な労働安全衛生上の課題となっている作業関連性筋骨格系障害(MSD)と戦うためには、もっと行動が必要である」

欧州労働安全衛生週間の行事として2000年11月27日、「筋骨格系障害防止のための欧州の展望」と題するシンポジウムが、議長国フランスと欧州労働安全衛生機構の共催でスペインのビルバオで開催された。シンポジウムとともに、作業関連性筋骨格系障害防止のための5000に上る活動が欧州連合を始め、各地で開催された。この種の障害は欧州の4000万人を超える労働者(労働人口の30%以上)に見られるもので、いくつかの加盟国の試算によるとMSDに起因する費用は国民総生産の0.5%から2%となっており、EU経済に大きな負担をかけているという。

雇用社会政策担当欧州委員のアンナ・ディアマントポロウ夫人は、このシンポジウムの討議とその目標に全面的な支持を表明した。

「われわれは欧州の事業場において予防を重視する文化を促進し、向上させる方法について、理解を深める必要がある。加盟国と企業がMSDのより効果的な予防措置を進展させ、MSD問題に対処する欧州レベルの活動を展開していくために、何をなすべきかを考える必要がある」

この欧州シンポジウムには、欧州全域の20カ国さらに海外からも200人を超える専門家が出席、欧州の諸機関、各国政府、企業、研究所、各国安全衛生機関なども加わって活発な討議が行われた。会議では法的なアプローチとともに、現状を改善するために現在の法律制度の下で実行する実際的アプローチという2つの方向で検討が進められた。

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シンポジウムの詳細は以下を参照。
http://osha.europa.eu/publications/conference/colloquium00/