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EU安全衛生機構


建設業の優良事例(グッド・プラクティス)の手引き


資料出所:EU Agency ホームページ:
http://osha.europa.eu/good_practice/sector/construction/intro.php
http://osha.europa.eu/good_practice/sector/construction/index_topic

(仮訳 国際安全衛生センター)



はじめに

 建設業は、欧州で最も大きな産業の1つである。これには、建築業、土木業、解体業、メンテナンス業が含まれる。職種別工事業には、電気工事、機械保守、測量及びその他の各種工事、そして建築設計者のような専門職が含まれる。
 これらの業種では、多くの労働者が作業現場で死亡したり、傷害を被ったり、あるいは職業性疾病を患ったりしている。

 ここに用意されている情報は、建設業で優良な安全衛生事例を探している人達の手助けとなることを目的としている。用意されている多くの情報は、直接加盟国のウェブサイトにアクセスして利用できるが、このリンクページにより、検索のプロセスがスピードアップされる。ここに掲げられているものの多くは、可能な限り無料であるものばかりであるが、サイトのいくつかのリンク先では、有料の文書もある。

 優良な安全衛生事例は、現場作業開始前に活用することである。建設工事が入札される場合、その設計中に安全衛生事項が考慮されていなければならない。
 発注者、設計者、請負業者及びその他の重要な関係者達が、優れた安全衛生対策を行うためには、夫々が共同で作業することが重要である。合同チームで作業することにより、設計仕様書を変更すること等により、リスクは削減、あるいは低減可能となる。このプロセスにより、残存リスクが特定され、請負業者に対し、適切な対策が実施可能となる。

 この対策にはリスクアセスメントが含まれる。このアセスメントは、全てのリスク及びハザードについて考慮されなければならない。このアセスメントでは、傷害を被る労働者及び関係者のばく露を実際に低減するために可能な対策を実施しなければならない。建設工事計画により、工事が設計から完成へと移行するにつれ、リスクが変化するので、このプロセスは継続的に行うこととなる。リスクアセスメントとは、人々に何が傷害をもたらす原因となるかについて注意深い検分を実施することである。従って皆さんは、十分な対策を実施したか、あるいは傷害防止のために多くのことをしなければならないかどうかについて、比較考慮することになる。目的は、何人も傷害を受けず、あるいは疾病にかからないように、確実に実施することにある。リスクアセスメントには、存在するハザードを特定し、次いで含まれているリスクの程度を評価し、今ある対策を考慮することが含まれる。適切かつ十分なリスクアセスメントの実施結果としては、どの優良事例の対策が最適かをユーザーが選択する際に役立つものでなければならない。ここで用意されている情報は、この適切な対策を選択する際に役立つものである。

 このリンクは、包括的なものではない。ここで用意されている情報では、アスベストのトピックについては、考慮していない。アスベストについては、機構の優良事例ウェブページのアスベストトピックを参照すると見つけることができる。同様に、人力作業とその他のエルゴノミクス事項に関する情報及びストレス関係は、夫々、筋骨格系トピックス及びストレストピックスで見ることができる。

 絵文字情報の活用:いくつかの文書には、有益な絵文字情報とダイアグラムが含まれている。テキストでダイアグラムを説明している言語及びその使用方法が理解できない人は、この絵文字情報を使用する際には再度注意が必要である。

 言語:サイトの主要言語以外の言語によるサイト情報の場合、サイトの記述としてこのことが指示されている場合がある。例えば、カナダの情報の中にはフランス語で利用可能なものもある。米国の情報の中には、スペイン語で利用可能となっているものもある。英語で利用可能なフィンランドの情報もある。当機構の情報は、EU域内の各言語で利用可能である。ILO情報の中には、様々な言語で読むことができるものもある。


建設業におけるトピックス別情報一覧
(訳注:各トピックスをクリックすると原文(英語)にリンクされます。)