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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > EU 欧州連合の労働安全衛生の状況−パイロット調査

OSH上の諸結果:死亡災害

欧州全体の状況(注79)

1996年の死亡災害は約5,549件である。

1994年から1996年までの2年間で、EUにおける職場の死亡災害のリスクは13%を越えて低下した。

産業:死亡災害は建設業で1,349件、製造業で1,128件が報告されている。

企業規模:死亡災害の大半は、労働者数49名未満の企業で発生している。

性別:死亡災害は男性が5,124名、女性が315名となっている。

年齢:EUの死亡災害の発生件数は、年齢が高くなるにつれて増加する傾向にある。50%を越える死亡災害が、輸送に関連している。

国別報告でリスクが最大と指摘された産業分類(NACEコードを使用)(注80)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイントの回答数

45建設(11)

01農業、狩猟および関連業種(5)

60陸上輸送、パイプライン輸送(5)

05漁業および養魚場の運営、漁業関連の業種(5)

14その他の鉱業および採石(4)

28金属加工製品の製造(機械および設備を除く)(3)

02林業、伐採および関連業種(3)

国別報告でリスクが最大と指摘された職業分類(ISCOコードを使用)

(注81)カッコ内の数値はフォーカル・ポイントの回答数

93鉱業、建設業、製造業および運輸の単純労働者(6)

83運転手、移動プラント操作員(6)

71採鉱、建築職従事者(6)

92農林漁業および関連単純労働者(4)

72金属、機械および関連職業従事者(4)

その他のリスク分類

性別:男性の方が死亡災害のリスクが高いとする回答が12件あった。

傾向

死亡災害については、横ばい傾向にあるとする回答が6件、減少傾向にあるとする回答が7件、増加傾向にあるとする回答が2件あった。

新たな防止策の必要性を指摘したフォーカル・ポイント

ベルギー、フィンランド、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペイン

提案された対策の内容(注82)

共通の内容はなかった。

その他の関連情報

59ページの表のとおり、特定の産業と職業では高所からの墜落・転落が引き続き大きな危険有害要因になっている。これと回答数が同数だったのは、自動車に関連した災害である。



注79 ユーロスタット『1996年のEUの労働災害』(テーマ3−2000年4月発行)より
注80 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業
注81 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業
注82 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。

死亡災害の原因の全容

死亡労働災害の原因

回答数

自動車事故

5

台からの墜落・転落/飛び降り

5

落下/崩壊物

4

スリップ、つまずき、墜落・転落

3

交通路

3

危険な機械

2

巻き込みなど

2

電気との接触

2