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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > EU 欧州連合の労働安全衛生の状況−パイロット調査

暴露指標:機械に支配される作業ペース

潜在的な健康への影響

機械に支配される作業ペースは、ストレス関連の疾病、倦怠、集中力の欠如による負傷の原因になりうる。

欧州全体の状況(注51)

面接した全労働者の22%が、機械に支配される作業ペースを経験している。

国別報告でリスクが最大と指摘された
産業分類(NACEコードを使用)
(注52)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数

17 織物の製造(6)

15 食品および飲料の製造(4)

28 金属加工製品の製造(機械および設備を除く)(3)

27 金属材料の製造(3)

25 ゴムおよびプラスチック製品の製造(3)

18 衣料品製造、毛皮の仕上げおよび着色(3)

国別報告でリスクが最大と指摘された
職業分類(ISCOコードを使用)
(注53)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数

82 機械操作員および組立工(7)

93 鉱業、建設業、製造業および運輸の単純労働者(6)

83 運転手、移動プラント操作員(5)

81 定置装置および関連操作員(4)

その他のリスク分類

共通の内容はなかった。

傾向

過去3年から5年の機械に支配される作業ペースへの暴露については、増加傾向にあるとする回答が4件、横ばい傾向にあるとする回答が1件、減少傾向にあるとする回答が2件あった。特定の傾向は不明とする回答が8件あった。

新たな防止策の必要性を指摘した
フォーカル・ポイント

ベルギー、デンマーク、イタリア、スペイン

提案された対策の内容(注54)

共通の内容はなかった。

その他の関連情報

反復性と単調さを特徴とする個別作業は多数あり、それらは機械/生産の要求と労働者との関係に支配される。こうした関係は、金属労働者、組立工/梱包労働者、食品労働者のなかの熟練労働者によくみられる。
機械に支配される作業ペースへの暴露リスクを減少させるために採用、発展させうる多数の対策が示された。以下はその一部である。

● 技術的、組織的対策の改善

● 定期的な職場監督

● 定期的な休憩の実施

● 業務/個別作業の日常的なローテーション化
情報と研修の提供




注51 ESWCデータ、ダブリン財団第2次欧州調査(1996年)<BR>
注52 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業<BR>
注53 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業<BR>
注54 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。