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OSH上の諸結果:筋骨格障害
潜在的な健康への影響
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筋骨格障害は、筋肉と身体の骨格システム負傷の原因になる。労働関連の筋骨格障害の多くは、腰と手に影響がでる場合が多い(腱鞘炎)。
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欧州全体の状況(注86)
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面接した全労働者の30%が、筋骨格障害を経験している。
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国別報告でリスクが最大と指摘された
産業分類(NACEコードを使用)(注87)
カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数
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45建設(7)
01農業、狩猟および関連業種(6)
55ホテルおよびレストラン(4)
85医療およびソーシャルワーク(3)
28金属加工製品の製造(機械および設備を除く)(3)
27金属材料の製造(3)
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国別報告でリスクが最大と指摘された
職業分類(ISCOコードを使用)(注88)
カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数
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93鉱業、建設業、製造業および運輸の単純労働者(9)
71採鉱、建築職従事者(6)
91販売、サービスの初級職業(5)
72金属、機械および関連職業従事者(5)
92農林漁業および関連単純労働者(4)
61市場志向の熟練農林漁業職業従事者(4)
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その他のリスク分類
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共通の内容はなかった。
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傾向
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筋骨格障害については、横ばい傾向にあるとする回答が6件、増加傾向にあるとする回答が5件、減少傾向にあるとする回答が1件あった。特定の傾向は不明とする回答が3件のみあった。
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新たな防止策の必要性を指摘した
フォーカル・ポイント
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オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、ルクセンブルグ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン
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提案された対策の内容(注89)
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国内データがなく、情報収集を目的とする調査実施の必要性を指摘した回答が2件あった。
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その他の関連情報
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筋骨格障害は、労働環境での負傷の大きな原因になっている。
業務上での筋骨格障害への暴露は、負傷につながる要因の一つである。健康的な生活、余暇とスポーツ活動など、最近のライフスタイルとも重要な因果関係があり、したがって職場の条件のみが原因となっているものを区別することはむずかしい。反復および単調作業に、個人がコントロールできる労働領域の縮小、作業ペースの速さという要因が加わった場合にも、筋骨格障害のリスクが高まるおそれがある。
ただ今後は持ち上げ補助機器の普及と改良が進むと予測される。活動的で若い層の間での筋骨格障害の多発は、最高齢層における労働関連症状の影響によるものではない。
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注86 ESWCデータ、ダブリン財団第2次欧州調査(1996年)
注87 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業
注88 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業
注89 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。
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