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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > EU 欧州連合の労働安全衛生の状況−パイロット調査

暴露指標:セクシャルハラスメント

潜在的な健康への影響

セクシャルハラスメントも、ストレス関連の疾病の原因になりうる。

欧州全体の状況(注63)

面接した全労働者の2%が、セクシャルハラスメントを経験している。

国別報告でリスクが最大と指摘された
産業分類(NACEコードを使用)
(注64)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数

55 ホテルおよびレストラン(4)

85 医療およびソーシャルワーク(4)

52 小売り(自動車およびオートバイを除く)、
個人および家庭用品の修理(2)

80 教育(2)

51 卸売りおよび委託販売(自動車およびオートバイを除く)

国別報告でリスクが最大と指摘された
職業分類(ISCOコードを使用)
(注65)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数

51 個人、保安サービス職業従事者(6)

52 モデル、販売員、実演販売員(3)

42 顧客サービス事務員(3)

41 事務所事務員(3)

91 販売、サービスの初級職業(2)

32 生命科学、保健関連の準専門職(2)

その他のリスク分類

性別:合計8件の国別報告が、女性の方が職場のセクシャルハラスメントのリスクが高いと指摘した。

傾向

過去3年から5年の職場におけるセクシャルハラスメントの傾向については、明確な結論が得られなかった。横ばい傾向にあるとする回答が4件、増加傾向にあるとする回答が2件、減少傾向にあるとする回答が1件あった。特定の傾向は不明とする回答が8件あった。

新たな防止策の必要性を指摘した
フォーカル・ポイント

デンマーク、スペイン

提案された対策の内容(注66)

共通の内容はなかった。

その他の関連情報

数ヵ国の報告が、職場のセクシャルハラスメントのリスクを減少させるために採用、発展させうる多数の対策についてコメントした。以下はその一部である。

● 労働者への研修と情報の提供の必要性

● 社会的防護体制を改善し、セクシャルハラスメントに対する糾弾を後押しする必要性

● セクシャルハラスメントを抑制し、(可能な場合は)減少させるための企業などの方針を調査する監督活動




注63 ESWCデータ、ダブリン財団第2次欧州調査(1996年)
注64 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業
注65 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業
注66 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。