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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > EU 欧州連合の労働安全衛生の状況−パイロット調査

暴露指標:社会的要求に支配される作業ペース

潜在的な健康への影響

社会的要求に支配される作業ペースは、ストレス関連の疾病の原因になりうる。

欧州全体の状況(注47)

面接した全労働者の67%が、社会的要求に支配される作業ペースを経験している。

国別報告でリスクが最大と指摘された
産業分類(NACEコードを使用)
(注48)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数

55 ホテルおよびレストラン(6)

85 医療およびソーシャルワーク(5)

52 小売り(自動車およびオートバイを除く)、
個人および家庭用品の修理(4)

75 行政および防衛、強制社会保険(3)

93 その他のサービス業(3)

国別報告でリスクが最大と指摘された
職業分類(ISCOコードを使用)
(注49)

カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数

42 顧客サービス事務員(5)

51 個人、保安サービス職業従事者(4)

32 生命科学、保健関連の準専門職(4)

22 生命科学、保健の専門職(4)

52 モデル、販売員、実演販売員(3)

その他のリスク分類

共通の内容はなかった。

傾向

過去3年から5年の傾向についての明確な結論は得られなかった。横ばい傾向にあるとする回答が3件、増加傾向にあるとする回答が3件あった。一般に、利用できる国内情報がないため、特定の傾向は不明とする回答が9件あった。

新たな防止策の必要性を指摘した
フォーカル・ポイン

デンマーク、スペイン、スウェーデン

提案された対策の内容(注50)

共通の内容はなかった。

その他の関連情報

数ヵ国の報告で、社会的要求に支配される作業ペースのリスクを減少させるために採用、発展させうる多数の対策が示された。以下はその一部である。

● 作業の立案と作業体系の改善

● 業務/個別作業のローテーション化、定期的な休憩など、改善した作業体系の実施

● 情報と研修の提供




注47 ESWCデータ、ダブリン財団第2次欧州調査(1996年)<BR>
注48 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業<BR>
注49 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業<BR>
注50 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。