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暴露指標:緊張を強いる作業姿勢
潜在的な健康への影響
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緊張を強いる作業姿勢は多くの健康問題の原因になるおそれがあり、骨、筋肉、じん帯、そしてとくに腰に影響が及びやすい。また緊張を強いる姿勢での作業中はストレスが高まる可能性がある。
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欧州全体の状況(注35)
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面接した全労働者の45%が緊張を強いる作業姿勢を経験している。
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国別報告でリスクが最大と指摘された
産業分類(NACEコードを使用)(注36)
カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数
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45 建設(12)
01 農業、狩猟および関連業種(7)
85 医療およびソーシャルワーク(5)
93 その他のサービス業(4)
17 織物の製造(4)
15 食品および飲料の製造(4)
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国別報告でリスクが最大と指摘された
職業分類(ISCOコードを使用)(注37)
カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数
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93 鉱業、建設業、製造業および運輸の単純労働者(9)
71 オペレーターなしの機械と設備、
ならびに個人用および家庭用品の賃貸(6)
72 金属、機械および関連職業従事者(6)
92 農林漁業および関連単純労働者(4)
74 その他の職人および関連職従事者(4)
61 水の輸送(4)
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その他のリスク分類
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共通の内容はなかった。
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傾向
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回答数は少ないが、緊張を強いる作業姿勢への暴露は減少傾向にあるとする回答が5件、横ばい傾向にあるとする回答が2件、増加傾向にあるとの回答が2件あった。特定の傾向は不明とする回答が6件あった。
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新たな防止策の必要性を指摘した
フォーカル・ポイント
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オーストリア、ベルギー、フィンランド、イタリア、スペイン、スウェーデン
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提案された対策の内容(注38)
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共通の内容はなかった。
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その他の関連情報
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緊張を強いる作業姿勢は、とくに重量物の持ち上げ、反復作業と組み合わせたとき、きわめて重要な問題になる。不自然な作業姿勢が脊椎下部の障害の原因になることはよく知られている。むずかしい作業姿勢は、労働関連の筋骨格障害のリスクを高めるおそれがある。筋骨格障害が早期退職の原因になる場合が多い。
緊張を強いる作業姿勢の防止は、職場、ワークステーション、機械と作業組織の適切なエルゴノミクス的設計に関係している。リスク低下の基本は、個別作業と業務ローテーションの評価にある。筋骨格障害防止のための新しいエルゴノミクス的規定が実施され、より明確な監督活動が求められるようになった。技術的および組織的対策、情報提供と研修を改善する必要がある。
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注35 ESWCデータ、ダブリン財団第2次欧州調査(1996年)
注36 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業
注37 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業
注38 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。 |
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