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OSH上の諸結果:ストレス
潜在的な健康への影響
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過度のストレスは、疲労、不安感、パニック発作による発汗、震えを引き起こす。またリラックスできなかったり、集中力の欠如、食欲不振や不眠の原因になりうる。憂鬱になったり攻撃的になる場合もあり、また潰瘍、精神的疾患、心臓病、一部の皮膚病を発症しやすくなる。
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欧州全体の状況(注90)
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面接した全労働者の28%が、ストレスを経験している。
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国別報告でリスクが最大と指摘された
産業分類(NACEコードを使用)(注91)
カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数
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85医療およびソーシャルワーク(7)
80教育(7)
60陸上輸送、パイプライン輸送(5)
75行政および防衛、強制社会保険(4)
01農業、狩猟および関連業種(4)
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国別報告でリスクが最大と指摘された
職業分類(ISCOコードを使用)(注92)
カッコ内の数値はフォーカル・ポイント
の回答数
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22生命科学、保健の専門職(7)
23教育の専門職(6)
12会社管理者(5)
93鉱業、建設業、製造業および運輸の単純労働者(4)
13総合管理者(4)
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その他のリスク分類
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共通の内容はなかった。
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傾向
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過去3年から5年の職場でのストレスについては、増加傾向にあるとする回答が9件、横ばい傾向にあるとする回答が1件あった。特定の傾向は不明とする回答が5件あった。
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新たな防止策の必要性を指摘した
フォーカル・ポイント
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ベルギー、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリス
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提案された対策の内容(注93)
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共通の内容はなかった。
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その他の関連情報
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労働におけるストレスはホワイトカラーの現象とみられる場合が多い。しかしストレスの原因は、騒音、毒性の蒸気、熱、さらに困難な作業姿勢など、労働環境がもたらす純粋に物理的な労働条件にある場合がある。交替制勤務がとくにストレスを生じやすいことは従来から知られていた。雇用不安もストレス増加の要因になりうる。
数ヵ国の報告で、労働におけるストレスのリスクを減少させるために採用、発展させうる多数の対策がコメントされた。以下はその一部である。
●労働の組織化のための手順の実行
●労働者の参加促進
●業務のローテーション化と定期的な休憩の導入
●ストレス低下のためのリラックス技術について、労働者に情報提供し、研修を実施する。
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注90 ESWCデータ、ダブリン財団第2次欧州調査(1996年)
注91 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった産業
注92 リスクが最大であるとするフォーカル・ポイントの回答数がもっとも多かった職業
注93 新たな対策の内容は本報告書の暴露指標またはOSH上の諸結果を扱った章に記載している。
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