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機械の安全性に関する動向


Ulrich Becker, KAN (ドイツ労働基準委員会)議長

資料出所:KOMMISSION ARBEITSSCHUTZ UND NORMUNG
(KAN−ドイツ労働基準委員会)発行
KANBRIEF」2001年第3号

(訳 国際安全衛生センター)


EU機械指令が採択されてから約十年が過ぎ、欧州委員会は同指令の改定案を欧州議会および閣僚理事会に提出した。

欧州統一市場の発展過程において、ヨーロッパ各国の機械の安全設計に関する国内法規は整合性のあるものとなった。その際、統一市場への参加国は欧州規格の起草プロセスに参加することで、要求事項の技術的詳細に自国の意向を反映する機会を与えられた。この手順は全般的に有効であったと思われるが、当初の目標がどこまで達成されたかを評価すべき時がきた。さらなる有害因子発散の削減および人間工学的要求への配慮等、未だ対策が完璧とはいえない課題には重点的に取り組まなければならない。この課題に立ち向かうにあたっては、安全性の高い機械だけが継続してグローバル市場の労働者あるいは個人ユーザーに届くように、法律、規格および市場監視の統一が不可欠である。