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経済的インセンティブに関する調査
資料出所:欧州安全衛生機構ホームページ
「安全衛生ビジネスアスペクト」より
http://osha.europa.eu/priority_groups/business/economic_incentives/
(仮訳 国際安全衛生センター)
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経済的インセンティブとは何ですか?
法律や基準、執行、作業場の検査というような規制だけが、企業に労働者の安全や衛生に配慮させる手段ではありません。政府や行政、保険会社は通常、規制ではなく経済的インセンティブなどの「ソフトロー (soft law)」と呼ばれる取り組みを行います。つまり、以下のような企業や組織に金銭的な利益を与える手法で、労働条件の質の向上を図るのです。
- 国による補助金、助成金、資金供給
- 税制や租税構造に基づいたインセンティブ
- 保険料の等級付け
経済的インセンティブの例
国による補助金、助成金、資金供給
労働条件を改善した企業には、給付金や資金調達条件(銀行の融資)の優遇が与えられます。たとえば、企業が安全な機械類や画期的な作業体制モデルを導入するために、政府が資金援助をするプログラムなどもそのひとつです(第4セクションのデンマークとドイツの例を参照)。
税制や租税構造に基づいたインセンティブ
税金の調整によって、企業の行動に影響を与えることもできます。たとえば、法律の規定による最低の要求より安全な装置に事業者が投資したら、減税の対象にするといった手法です(第4セクションのオランダの例を参照)。
保険料の等級付け
このタイプのインセンティブの狙いは、企業が支払う保険料と、企業の安全衛生の実績とを密接に関連させることにあります。したがって保険料には、過去のばく露(長年にわたる騒音へのばく露による難聴など)の結果や、現在のばく露(現在ばく露されている騒音など)を反映した等級付けをします。また、保険料の等級付けを事実上統合することもできます(その企業が属する経済部門の実績や、それぞれの企業の実績に基づいて統合)。(第4セクションのフランスやイギリスの例を参照してください)。
労働安全衛生における経済的インセンティブに関する調査、も参照してください。
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