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欧州労働安全衛生週間2002 始まる

資料出所:欧州安全衛生機構ホームページ
http://osha.europa.eu/publications/newsletter/12/en/index_1.htm

(訳 国際安全衛生センター)



EUは2002年の欧州労働安全衛生週間の準備をするようによびかけている。

本年10月に行われる欧州労働安全衛生週間は職場のストレスに着目して行われることが、7月の欧州議会で決定された。キャンペーンの主題はポピュラーで効果的なものにすべきであるという観点から職場のストレスと社会心理的なハザードとされた。

最近の調査研究によると、仕事に関係があるストレスは労働衛生上の課題としては、腰痛についで2番目のものである。全労働者の3分の1に影響をあたえ、1年間に200億ポンドもの労働時間損失と医療経費をもたらすと推計されている。これらの経済的損失に加えて、それが心臓血管障害、胃腸障害、精神疾患やその他の健康問題にも結びついている。

今年の欧州労働安全衛生週間は初めてのパンヨーロッパキャンペーンとなる。

 このキャンペーンをサポートするため事務局は「Working on stress」と名付けられた11の言語からなる情報パックを作成した。それにはリーフレットやポスターのほか、専用の欧州労働安全衛生週間2002のウェブサイトhttp://osha.europa.eu/ew2002/もある。 また特別の報道用のパックもあり、それには職場のストレスの背景情報、改善事例のケーススタデイ等も含まれている。

 この行事は、EUのフォーカルポイントネットワークによって協力する各国の種々のイベントによって補完される。昨年は10,000を超える個別のイベントがEU全域で行われた。今年はこれを超えるイベントが行われるとEU事務局は考えている。

事務局の責任者は次のようにコメントしている。「ストレスは、多くの人的及び経済的損失を生じている問題である。しかし、それは、我々が受容しなければならない問題ではない。職場のストレスは、防ぎ得るしまた防がなければならない。しかし、効果的な唯一の方法はみんなが一緒に取り組むことである。 それには、政策決定者から、研究者、それに個々の労働者自身にいたるまでの全員が含まれる。EU事務局のキャンペーンはこの重要なステップなのである。」

このコメントに欧州議会の議長も次のように付け加えた。「仕事の世界の変化、特に仕事の不安定さの増加が、職場のストレスを今日のビジネスが直面する最も大きな安全衛生の課題にした。欧州議会は、最近議決した職場におけるハラスメント同様に、この取り組みに完全に同意し、歓迎している。


参考

欧州労働安全衛生週間とは?

欧州労働安全衛生週間2002は、職場のストレスと社会心理的なリスクを減少させる各種の行事によってヨーロッパを安全で健康的な場所とすることを目的とする情報キャンペーンである。全ての加盟国、欧州委員会、欧州議会、労働組合と事業主の団体の後援で行われ、みんなの視点を職場の安全と健康の重要性に向かせるチャンスを提供するものである。


欧州労働安全衛生週間は誰が組織するのか?

ビルバオに本拠地を置く EU安全衛生機関で組織され、15カ国のEU加盟国で実施される。また、この機関はEUの安全衛生情報を所管している。


欧州労働安全衛生週間はいつ行われるか?

欧州労働安全衛生週間自体は2002年10月に行われるが、キャンペーンは2002年中行われる。 各々の加盟国は、10月内のある週を欧州労働安全衛生週間と定める。


欧州労働安全衛生週間には誰が参加するのか?

欧州労働安全衛生週間はすべての規模の企業、事業場、組織が参加することを目的としている。労働安全衛生に関係するすべての者が参加することができる。特に、安全衛生研究所、保険団体、労使団体、会社、経営者、労働者、安全代表の参加を期待している。