欧州安全衛生機構(EU-OSHA)の活動のひとつとして、新しく出現のリスクを監視する活動(European Risk Observatory)があるが、この活動による報告のひとつである。
欧州における職業上の感染性疾病による死亡者は、毎年数千名に達しており、多様な生物学的リスクへの対応を強化する必要のあることを指摘している。
専門家による報告書(TE7807118ENC - Expert forecast on emerging psychosocial risks related to occupational safety and health (OSH))に基づいて、2007年11月16日に新聞発表を行ったものである。Fact Sheet((No.68)も作成されている。
デルフィ法によって、EU各国の専門家から得られた回答に基づいて、次の生物学的要因として以下を挙げている。
- 世界的規模の病気流行による職業的リスク(SARS、鳥インフルエンザ、コレラ・黄熱病の再発、新型流行病など)
- 薬剤耐性菌に対する保健従事者、動物取り扱い者の感染
- 知識、情報の不足によるリスクアセスメントが不十分−教育訓練の不足
- 廃棄物処理、空気中のカビ、エンドトキシン、揮発性有機化合物(VOCs)
- 飲料水、空調の欠陥による汚染