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図表に関する注

総論

ドイツでは産業同業組合(BG = Gewerbliche Berfusgenossenschaften)が、産業における法定保険についての責任を負っている。現在の保険加入企業は280万、被保険者4200万人に達しており、BGはその共通の目的を支援し、相互の利益を図るため、Hauptverband(中央連盟、HVBG)を設立している。

HVBGは1969年以来、Arbeitsunfallstatistik fur die Praxis と題する年次報告書を公表しており、それにBGの各種の数字や傾向を記載している。収録されているデータの範囲は数回にわたって拡大されている。そうした状況を反映して、報告書の表題も最近になって、BG-Statistiken fur die Praxisに変更された。1993年からは統計についての海外における関心の高まりに応えて、英語版も毎年発表している。

この報告書にはまず、加入企業数、総労働時間、被保険者数などが含まれ、さらに要報告労働災害、死亡災害、通勤災害、年金新規支給件数などが記載されている。職業性疾病のリスト、職業性疾病の疑いのある事例、職業性疾病認定件数、職業性疾病年金新規支給件数、年度内に裁定された職業性疾病件数なども加えられている。さらに、年金支給件数、メンバー企業の割当分担金、BG支出額(事故防止費用、治療措置費用、年金支出など)のデータも集められている。また事故防止や労働者保護のためのBG活動の情報も一部加えられている。

これらの資料はBGが長年にわたって企業に要請して提出されたデータに基づいて、集められたものである。企業は多くの場合、自分が所属する産業部門の情報を求める。企業のデータを全体またはその部門の数字と比較するためである。最も重要な統計資料は1950年代に遡る長期的な傾向を示すデータとともに提供されている。

1986年以降の数字については、一部の領域では災害保険に使用する統計上の基礎が変更されたため、それ以前の年の数字と直接の比較ができなくなっていることに留意すべきである。 このことは特に常勤労働者、それに基づいて計算された災害発生率などに該当する。

旧東ドイツ連邦州の統合

1991年1月1日から、BGは旧東ドイツの新連邦州についても責任を負うことになった。これらの州は1991年以降のデータに含まれている。従って、1991年以降のデータをそれ以前のデータと直接に比較することはできない。