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インド全国安全協会の健康、安全、環境日誌1999年
 
安全に関する監督責任

監督者は、経営者の安全方針を実行し、労働者の負傷を防止するにあたって、組織構造の鍵となる地位を占めています。職場の地位としての監督者の職務の重要性は、経営者側の力の入れ具合によって異なってきますが、職務に忠実な監督者は、被雇用者を彼の指示下に置き、危険や負傷から彼らを守ることを常に意識しています。

監督者が最も効果的に安全な環境を維持し、安全な作業方法を積極的に採り入れるためには、安全計画の詳細について数多くの知識が必要です。

監督者が知っておくべきこと

  1. 安全方針とは何か、監督者の責任と権限はどのように特定されているか。
  2. 完全に監督者の責任下にあるのはどういったことか、それを安全性にどのように組み込むことが求められているのか。どういった領域、業務、機械、人員を監督するのか。どのようなメンテナンスや修理、労働条件、監視体勢、安全装置などが必要か。
  3. 自分の管轄下にある労働者に必要とされる能力を定めるためには何をすればよいか。どのようなときにどのような懲戒処分を加えることが許可されているか。
  4. 労働者に安全、応急手当、防火および保護を指示し、訓練するのは誰か。
  5. それぞれの仕事の安全な作業方法は何か、それに関する情報はどこで入手可能か。
  6. それぞれの仕事でどのような安全装置や個人用保護具を使用するか、またどういった手順を踏めばそれらを使用できるか。
  7. 監督者と安全委員会との関係。
  8. 不安全な状態を正すにはどこの承認が必要か、また、自身の権限で使用できる費用の限界額。
  9. 万一事故が起きた際には何をするか:応急手当、医者・救急車・病院などへの電話、負傷者の家族への連絡など。
  10. どのような報告が必要か――点検、事故、事故調査、実施された矯正措置など。

よい監督者が仕事を安全に行うための18か条

  1. 設備の安全なレイアウト、工具、プロセスに関するアイディアを率先して経営者に提案する。
  2. 設備の安全な取り扱いにかけてはプロフェッショナルになる。
  3. 機械の安全装置の価値を正しく理解し、適切な安全装置が供給され、使用されていることを確認する。
  4. 設備の安全な使用方法を知ることにプライドを持つ。
  5. 安全のための予防措置が実施され、守られていることを確認するために、日常業務以外の作業を担当する。
  6. 適切な貯蔵状態を保ち、物品管理を徹底させる。
  7. どの材料が危険で、それを安全に取り扱うためにはどうすればいいかについて知っておく。
  8. 良好な整理整頓と火災防止のための廃棄物処理のエキスパートになる。
  9. 他の仕事に従事した方が安全にできるような被雇用者はいないか、常に気を配る。
  10. 常に「安全を口にする」。そうすることで、部下の安全に対する意識を高める。
  11. すべての部下と分け隔てなく接し、彼らが協力して働くのを助ける。
  12. 組合の幹事および安全委員会と良好な関係を保つ。
  13. 安全の手本を示す。
  14. 批判や称賛には良識をもって対応し、人々から称賛を浴びることの価値を知る。
  15. 仕事のやり方を説明するだけでなく、実際にやって見せる。また、仕事を継続して安全に行うために、よく監督する。
  16. 一見それほど重要でなさそうな事故の危険性を調べ、矯正措置を取る。
  17. 安全方針を皆に理解させる、
  18. それぞれの仕事にはどの個人用保護具が必要かを知っておき、それらが使用されていることを確認する。

自己採点してみましょう!


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