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インド全国安全協会の健康、安全、環境日誌1999年

鉱山労働者のための安全および健康に関するヒント

鉱山での作業には危険がつきものです。どんな危険があるか、また危険を制御するための適切な安全処置にはどんなものがあるかについて把握しておかなくてはなりません。以下のヒントは、あなた自身とあなたの同僚を危険から守り、安全に作業を行うのに役立つものです。

鉱山の地形に対する習熟

鉱山全体の地形や、シャフト、斜坑などとあなたの作業場とを繋ぐルート、そして何らかの緊急事態の際に使用する避難路について、監督者に聞いておきましょう。また、これらのルートについてはよく覚え、慣れておきましょう。

作業場での危険

監督者または安全管理士に、あなたの作業場で起こりうる危険について、そしてその正しい安全処置について聞いておきましょう。よくある危険としては:天井・壁の落下、メタンガスの流入、一酸化炭素および硫化水素ガス、火災、爆発、浸水、爆発物の使用、坑内トロッコの移動、機械および電気関係などが挙げられます。

安全な手順

職業訓練センターで、あなたの作業を安全に行う方法、自分と同僚の身を守る方法について学びましょう。訓練担当士や安全管理士が指導してくれます。

作業の共同システム

鉱山のどの個所であっても、一人で入ってはいけません。必ず、同僚か監督者と共に行動するようにしましょう。

喫煙・禁煙区域

指定の場所以外での喫煙は許可されていません。具体的な指定個所については監督者に確認しましょう。マッチ、タバコ、手巻きタバコなどを鉱山に持ち込んではいけません。

作業許可

「作業許可証」は、特に危険な操作や作業に必要です。たとえば、溶接、切断、電気機器の修理、制限地域への立ち入りなどがこれにあたります。これらの作業は、「作業許可証」に書いてある条件にしたがって行うようにします。あなたの作業が「作業許可証」の必要なものであれば、この許可の条件についてよく把握しておきましょう。

個人用保護具

支給されたヘルメットやブーツは必ず着用するようにし、よく手入れをしましょう。安全標識にゴーグルやイヤーマフの着用が指示されていたら、すぐ着用しましょう。地下炭坑で作業する人々は、救命具の使い方を覚え、鉱山に入る前には必ず持参するようにします。

照明器具

地下で作業する人は全員に、ヘルメットに固定できる電池式のランプが支給されます。自分のランプの使い方と手入れの方法を覚えましょう。

健康診断と健康状態

鉱山労働者には、就職前と雇用後5年ごとに健康状態をチェックする健康診断を受けなくてはなりません。衛生部に連絡して、必ず健康診断を受けるようにしましょう。

応急手当

応急手当用の診療所が作業場の近くに設けられています。場所を知っておきましょう。怪我などをした場合は、直ちに監督者に連絡し、応急手当を受けるようにします。どんな怪我でも必ず治療を受けましょう。

有毒物質および危険物質

採鉱作業中には、有毒化学品などの危険物質を使用することがあります。監督者か安全管理士に、これらの物質の安全な取り扱い方法を確認しておきましょう。

ヒヤリ・ハットおよび事故の報告

ヒヤリ・ハットや事故を目撃した場合は、監督者に迅速に報告しましょう。

警告信号

火災、有害ガスの発生などの緊急事態が発生した際には、それぞれ異なる警告信号が鳴り、危険を知らせます。これらの警告信号がどんなものか知っておくようにしましょう。何か疑問があれば、監督者か安全管理士に聞きましょう。

緊急装置のある場所と使い方

消火器、ホースリール、ノズルなどの緊急時に使用する装置は、特定の場所に常置してあります。これらの場所と、その使い方を知っておきましょう。

緊急時の義務

緊急事態の際に誰が何を行うべきかは、あらかじめ決められています。自分の緊急時の義務と、それを行う方法を把握しておきましょう。何か疑問があれば、安全管理士に聞きましょう。防災訓練には参加し、緊急時には迅速に対応できるようにしておきます。

安全委員会

安全委員会は、安全と健康に関する問題を解決するために設置されたものです。経営者と労働者の代表が委員会を組織しています。安全や健康の問題について、何らかの修正を加えた方がいいと思われるものについては、代表者に連絡を取ってその旨を知らせるようにしましょう。


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