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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > マレーシア 国立労働安全衛生研究所(NIOSH)

国立労働安全衛生研究所の概要

NIOSH(National Institute of Occupational Safety and Health)

(資料出所:1999年2月国際安全衛生センター海外調査より、NIOSH年報(1999)より)
  • 所在地
    住所:Lot 1, Jalan 15/1, Section 15, 43650 Bandar Baru Bangi, Selangor Darul Ehsan, Malaysia KL市内から車で30分南に走ったところにある。1kmほど離れて鉄道駅もあるとのことである。


  • 沿革
    1988年に構想が生まれ、1992年に設置が決定し、1993年7月よりスタートした。当時はKLにあったが、1996年現在地へ移設された。


  • 任務

    マレーシアにおける労働安全衛生の最も権威あるセンターとなること


  • 機能及び目的

    NIOSHの機能は、労働安全衛生の分野において、研修、相談及びアドバイスサービス、情報の提供及び研究活動を行うことである。定款及び会社覚書に記されているように、目的は次のとおりである。

    • 労働者、使用者また直接、間接に労働安全衛生に責任を有する者に対する研修のカリキュラム及びプログラムを充実することによって、労働安全衛生の水準を向上するために貢献すること。
    • 労働安全衛生に関する問題を解決するにおいて、工業、商業及び関係する業界を支援すること。
    • 労働安全衛生の分野における国内及び国外の最新の情報を提供することによって、労働安全衛生に責任を有する者を支援すること。
    • 国家に利益をもたらす労働安全衛生に関する短期的あるいは長期的研究を行うこと。
    • 研究の成果を裨益し、安全衛生の分野におけるリファレンスセンターとなること。



  • NIOSHの能力の基本

    研修、研究、相談業務、情報の普及を通じて労働安全衛生の分野において顧客に最適なサービスを提供すること。


  • NIOSHの組織

    NIOSHの庁舎はバンギ新都市に位置し、その任務と活動に沿えるように建設されている。NIOSHは、顧客に対するサービスを提供する7つの部署からなりたっている。その部署は以下のとおりである。

    ・研修課
    ・労働安全課
    ・エルゴノミクス課
    ・情報技術普及課
    ・労働衛生課
    ・産業衛生工学課
    ・化学安全課


  • 委員会の会議の種類

    1.理事会
    2.運営委員会
    3.財務委員会
    4.研修委員会
    5.情報技術助言委員会
    6.安全衛生管理者認証委員会
    7.安全衛生管理者認証控訴委員会


  • 活動内容
    トレーニング、情報、研究、相談助言(consultancy)。 研究は設備はあるが人がいなくてあまり出来ておらず大学とちょっとやっている程度。 主体はトレーニングで1998年には300コース約6000人を教育した。 相談助言も少ない。


  • 予算
    独立採算制で年間予算は400万リンギット(約1.2億円)


  • 人員
    54人。 トレーニングの講師は外部と内部と半々である。


  • インターネットホームページ
    既に1996年より開設している(http://www.niosh.com.my/)。 またインターネットを利用して通信教育も行っている。これは政府補助で費用が80%免除になる制度がある。 情報で稼ぐことは出来ていない。


  • 組織図

    こちらをご覧ください。


  • その他
    • ドイツ製のERGOPlanという人間工学ソフトを用い、作業の分析を行っている。
    • BS8800をもとにして企業に自己監査を推奨している。
    • 見学したところによれば、80人分の宿泊設備をもち(うち10は身障者用)、かつキャンティーンを持つなど充実した施設となっている。