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マレーシア労働安全衛生協会(MSOSH)
1999年度の労働安全衛生賞
資料出所:MSOSH提供資料
(訳 国際安全衛生センター)
ここでは1999年度(1998年1月1日から1999年12月31日まで)の
労働安全衛生賞の募集要綱についてご紹介いたします。
はじめに
毎年行われる労働安全衛生表彰は、安全管理システムを通じて優れた安全成績を達成した、あるいは安全衛生の向上に努めたすべての会員団体・企業を評価し、表彰することを目的としている。
この労働安全衛生賞は、労働者、経営者、一般市民に安全衛生成績に関する企業のサクセスストーリーに接する機会を提供している。
MSOSHの会員は、すべての基準を満たしていなくても、是非とも労働安全衛生賞コンテストに参加することが望まれる。また、このコンテストは、MSOSHが安全衛生管理システムの開発を通じて、各企業に支援を差し伸べることのできる分野を明らかにする機会を与えてくれる。
実績を評価された各企業に対しては、主要ホテルで贈呈式が行われる。
事業区分
1999年度の労働安全衛生賞は、次の6つの事業区分で行われる。
- 石油関連業界
- エレクトロニクス・電気業界
- 化学業界
- 農業部門
- 建設部門
- サービス部門
選考基準と表彰部門
表彰は、企業の安全管理と安全成績に基づいて授与される。賞の種類は大賞、金賞、銀賞、銅賞の4部門である。
- 大賞
- 労働者50人以上
- 評価対象期間の2年間(1998年1月1日〜1999年12月31日)で、「時間損失負傷災害(LTI)」ゼロと「職場死亡災害」ゼロを達成。
- 安全方針が整備されている(安全方針の写しを提出すること)。
- 安全委員会(委員会の組織図/会員名簿と少なくとも最近開催した会議1回分の議事録の写しを提出すること)。
- 事故調査手順とフォローアップ要領が明確に定められている(事故調査用紙の写しを提出すること)。
- 管理者/監督者/関係業者を対象に、安全研修/オリエンテーション/入門講座が開催されている。
- 国民/地域社会/業界の安全衛生意識向上プログラムや安全衛生改善プログラムに関与(関与に関する新聞の切り抜き、ニュースレター、社内誌の提出が、審査委員会の応募者評価に役立つ)。
- 危険時の連絡手順。
- 緊急事態発生時の対応手順。
- 組織の達成事項/画期的出来事のリスト。
- 審査委員会は、上記事項と職場の物理的状況を検証するため現場訪問を行なう。また、審査委員会は勤務中の労働者に面談し、労働者のHSE意識(安全・衛生・環境についての意識)のレベルを判定する。
- 金賞
- 労働者50人以上。
- 1999年1月1日から12月31日までに、LTI頻度0.5以下を達成。
- この他に、上記のI(iii)からI(ix)までの基準が適用される。
- 評価対象期間は1999年1月1日から1999年12月31日まで。
- 銀賞
- 労働者40人以上
- 1998年から1999年にかけて、LTI頻度削減率50%以上に加えて職場死亡災害ゼロを達成。
- この他に、I(iii)からI(ix)までの基準が適用される。
- 評価対象期間は1999年1月1日から1999年12月31日まで。
- 銅賞
- 労働者20人以上
- 1998年から1999年にかけて、LTI頻度削減率25%以上に加えて職場死亡災害ゼロを達成。
- この他に、I(iii)からI(ix)までの基準が適用される。
- 評価対象期間は1999年1月1日から1999年12月31日まで。
- 定義
- 時間損失負傷災害(LTI)
- 死亡
負傷から死亡にいたる期間の長さにかかわらず、業務上の負傷を原因とする死亡。
- 永久全体障害
労働者の能力を永久的に奪い、医学的根拠から就業停止という結果を伴う業務上の負傷。
- 部分障害
身体の一部の機能を完全に喪失するかまたはその機能に永久的障害を被る結果となる業務上の負傷。
- 逸失労働日
負傷を被った者が負傷日以降の労働日に正規の業務を一時的にできなくなる(部分障害とは区別される業務上の負傷)。
- 時間損失負傷災害の頻度
時間損失負傷災害の頻度とは、当該期間の労働時間20万時間当りの時間損失負傷件数をいう。
時間損失負傷災害の頻度=時間損失負傷災害件数/延労働時間数×200,000労働時間
- 評価対象期間
評価対象期間は大賞が1998年1月1日から1999年12月31日までとし、その他の賞は1999年1月1日から1999年12月31日までとする。
- 労働者
労働者数には正規社員と契約社員の双方が含まれる。
- 応募用紙
労働安全衛生賞に応募する団体は同封の応募用紙と質問票に必要事項を記入し、 2000年4月30日までにMSOSH(1999年度労働安全衛生賞審査委員会)に返送すること。
- 審査委員会
審査委員会は労働安全衛生部(DOSH)、社会保障機構(SOCSO)、マレーシア労働安全衛生協会(MSOSH)、 マレーシア製造業者連盟(FMM)、国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の代表で構成される。
「安全衛生はMSOSHの願い」
S・ビーラシンガム
1999年度MSOSH労働安全衛生賞審査委員長 |
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