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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > フィリピン「労働安全衛生基準」に関する手引書
「労働安全衛生基準」に関する手引書(改正)

(資料出所:Department of Labor and Employment発行
「PRIMER on the Occupational Safety and Health Standards」)

(仮訳 国際安全衛生センター)


表11(規則1060)

建物施設における安全指示・警告のための標準色

標識の標準色: 用途
1. 赤色 防火。防火用の設備・器具・事業所に注意を促すため。

例:

  • 消防詰所および消防設備
    (消火器、ポンプバケツ、ホース、消火栓)
  • 消火システム
    (バルブ、アラーム、スプリンクラー配管など)
  • 防火材
    (ドア、ブランケット、消火剤)
  • 危険を確認するための停止標示
    (一時的障害物または一時的建設物に置かれた赤色灯火、機械類の緊急停止用電気スイッチの停止ボタン、ラバーミルなど有害機械の緊急停止バー)
2. 緑色 安全。「安全」を表示。

例:

  • 応急手当の設備の位置
  • 安全装置および関連装置の位置
  • 安全掲示板
3. 白色 通行。白色、黒色またはこれらの組合せは、通行・管理マーキング指定の基本色である。白一色、黒一色、単色の帯、もしくは黒白ストライプ。

例:

  • (管理)
    ゴミ箱の位置;白色のコーナー、部屋または通路;給水器や食品自動販売機の位置。
  • (通行)
    通路の位置と幅;通路や廊下の終点;階段や方向指示標識。
4. 黄色 注意。注意を促し、激突、転倒、墜落・転落、「はさまれ、巻き込まれ」といった物理的危険を表示するため。黄一色、黄色と黒色のストライプ、黄色と黒色のチェッカー、もしくは黄色と対照色背景との組合せを交互に用いる。また、特定の環境において最も注目されるような組合せを使用する。

例:

ブルドーザーやトラクターといった建設設備;注意を要する階段の手すり、柵、または最上段・最下段;危険物を含有した配管システム;爆発物または引火物のための廃棄容器。

5. オレンジ色 警告。切断、破砕、衝撃または他の負傷を与えるような機械または電動設備の危険部分を指示するため。また、囲いの扉が開いている場合、もしくは稼働中の機器の周辺のギア、ベルトまたは他のガードが開放または取り外されており、保護措置が講じられていない危険(exposing ungarded hazards)が存在する場合に、そのような危険を強調するため。

例:

「開放または取り外してはならない」という標識を示すこと(可動ガードの内部;安全スタート・ボタンまたはボックス;ギア、プーリ、ローラー、切断装置の露出部分;ボックス・ドアの内部、もしくは開放ヒューズ、電力スイッチ・ボックスのカバー)

6. 青色 注意。注意を促すため。修理中または稼働中の設備の開始、使用または移動を警告することに限られる。

例:

「作業中(Men at Work)」
鉄道線路のための標示(人員が作業中、もしくはタンク車が連結されている場合など)

「修理中(Under Repair)」
修理中の使用に対する危険の警告表示(エレベーター、キルン、ボイラー、電気制御、梯子、足場、丸天井など)

7. 紫色 放射線。危険を示すため。タグ、ラベル、サインおよびフロア・マーカーといったマーカーのため、紫色と黄色の組合せを用いる。

安全標識の全寸

S≧L2/2000

S&Lは、同じ測定単位で表示  S=安全標識の面積  L=目視距離

参照文献:
  1. ANSI-(Safety Color Code for Marking Physical Hazards)
  2. Industrial Safety(Series G)Instructors Guide by U.S.Department of Labor, Bureau of Labor Standards
  3. British Standards 4399