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フィリピン安全協会(SOPI)について
http://www.sopi-phil.org/



フィリピン安全協会(Safety Organization of the Philippines, Inc.: SOPI)

住所:
J.D.Regala Memorial Building, 515-517 Cordillera St., Mandaluyong City

Tel: 531-0739 / 531-0743
Telefax: 531-0766
E-mail: sopi@pldtdsl.net


SOPIとは

 フィリピン安全協会(SOPI)は、生命の保護と健康の増進を使命とする非営利、非政府の全国的な公共団体です。SOPIの会員には、さまざまな企業、学校、公的機関、民間団体、労働組合、個人が名を連ねています。1959年に創設されたSOPIの第一の目的は、職場、家庭、地域、および道路における死傷の防止です。SOPIについて詳しく知りたい場合には、次のところにお問い合わせください。電話:531-0739/531-0766、電子メール:sopi@pldtdsl.net、ウェブサイト:http://www.sopi-phil.org


SOPIのビジョン

「安全、衛生、および環境保護の擁護を主導する組織であること」


SOPIの使命

  • 安全、衛生、および環境保護の文化を一つの生活様式としてうちたてること。
  • 安全、衛生、および環境保護に関する各種施策を推進、普及すること。
  • 安全、衛生、および環境保護の実践に関し、人々を教育、訓練すること。
  • 予防可能な原因によって生じる人的被害と経済的損失を軽減するために、安全、衛生、および環境保護に関する各種計画とプログラムを開発すること。
  • 安全、衛生、および環境保護に影響を及ぼす立法措置を促進、支持すること。
  • 安全、衛生、および環境保護に関する調査研究を実施すること。
  • 関係当事者すべてに対して技術支援およびサービスを提供すること。

基本的価値観

  • 誠実、信頼、透明性
     自分たちの意思決定と行動の実践は、健全な道徳と道義的行為に則ったものでなければならないと私たちは考えます。
     信頼を高めるには、あらゆる業務および関係当事者とのコミュニケーションに透明性が必要であると私たちは考えます。
  • サービス志向
     私たちは、会員、地域、一般公衆、および環境に対するサービスが、私たちの第一の存在意義であると考えます。私たちのあらゆる行動と決定は、公共サービスのみを動機とするものでなければなりません。
  • リーダーシップ
     優れたリーダーは常にリーダーシップの原則に従い、良き手本を示すべきであると私たちは考えます。
  • チームワーク
     関係当事者との協力とチームワークは、私たちが掲げる目標を達成するうえで重要な要素だと考えます。
  • パイオニア精神
     安全、衛生、および環境保護の擁護において、パイオニアたる私たちは触媒であり、一つの基準となる存在です。時代の徴候を受け止めて対応できるよう、私たちは常にたゆまず向上を目指します。
 SOPIは、国民の安全意識の向上と災害防止の推進を通じてフィリピンの安全運動の先頭に立っています。SOPIの目的と目標の実現を支援する会員には、次のような特典が与えられます。
  1. 会員資格の有効期間を対象とした年間100,00.00[ママ]ペソの災害保険。
  2. 組織会員に対する(最大2時間まで)無料の安全評価および調査。
  3. シニア会員、レギュラー会員、チャプター会員、および組織会員向け安全関連刊行物。SOPIニュースレター(年4回)、安全広報、チラシ、ポスター(年間6種類)。
  4. SOPI教育訓練協会(the SOPI Training Institute)が実施し、SOPIが主催する各種安全講座/セミナーの20%割引。
  5. SOPI技術委員会(SOPI Technical Committee)が提供する安全に関する助言、提案、または勧告。
  6. 安全運動の推進において優れた成果を上げた個人および/または企業に対する安全表彰。
  7. SOPI図書館所蔵の安全に関する文書資料の利用。
  8. 年1回の幹部および理事の選挙における投票権(レギュラー会員、シニア会員、チャプター会員、および組織会員)。
  9. SOPI主催のコンベンション/シンポジウムでの割引。
  10. 日本の中央労働災害防止協会(JISHA)が毎年実施している11の安全研修の受講機会。無料の航空券、食事込みの宿泊(ホテル)、および東京滞在中のその他の付随費用。
  11. アジア太平洋労働安全衛生機構(Asia Pacific Safety and Health Organization: APOSHO)が実施している訓練の受講機会。航空券は参加者本人または所属企業が負担。訓練は韓国、香港、台湾、シンガポールなどのSOPI相当組織が実施。
  12. すべてのAPOSHO会員、全米安全評議会(NSC)、およびその他の組織への電子メールの回送。
  13. APOSHOおよび米国NSCの安全衛生専門家を招いて開かれる特別プログラムへの参加。
  14. APOSHO、米国NSC、世界安全会議(World Safety Congress)、世界安全機構(World Safety Organization)、全国防火協会(National Fire Protection Association)、アジア消防長協会(International Association of Fire Chiefs ASIA)、安全技術者協会(Society of Safety Engineers)、防火技術者協会(Society of Fire Safety Engineers)、およびその他の組織の国際的または地域の各種会議・大会・研修に、SOPIを代表して、あるいはSOPIに合流して出席すること。
  15. SOPIの組織(安全技術者協会(Society of Safety Engineers)、防火技術者協会(Society of Fire Safety Engineers))、チャプター、部会に参加すること。SOPI協会(SOPI Institute)での講義;SOPI調査統計への研究や統計の掲載。
  16. SOPI認定安全監督(SOPI Certified Safety Supervisor)、SOPI認定安全管理者(SOPI Certified Safety Manager)、SOPI認定安全幹部(SOPI Certified Safety Executive)などの各種のSOPI認定プログラムの利用。
  17. 新規会員全員を対象とした2時間の"無料"研修「労働安全衛生入門(Introduction to Occupational Safety and Health)」の受講。受講者にはSOPI認定安全衛生見習生(SOPI Certified Safety & Health Cadet)カードを発行。
  18. SOPI理事会(SOPI Board of Directors)が適宜承認または提供するその他の種々の特典。


現在SOPIが実施しているプロジェクト

  1. 大統領宣言No.115-A(Presidential Proclamation No. 115-A)の実施。これは、年間を通じて安全年間とし、安全に関する特定の側面の遵守を各月に割り当てるものです。
  1. 全国防火年次会議
    • フィリピン優秀消防士10人(Ten Outstanding Filipino Firefighters: TOPF)の選定
    • 優秀防火担当者(Fire Safety Practitioners)の選定
    • 優秀自警消防団(Volunteer Fire Brigade)組織の選定
    • 全国商工消防団競技会
    • マニラ首都圏バランガイ消防団競技会
  1. 交通安全年次会議
    • フィリピン優秀ドライバーの選定
    • 優秀交通安全技術者(Traffic Safety Engineers)の選定
    • 優秀交通指導者(Traffic Enforcers)の選定
    • 優秀交通教育者(Traffic Educators)の選定
    • 優秀運輸業界組織の選定
  1. 学校安全年次シンポジウム/会議
    • 公立・私立のあらゆるレベルのすべての学校における安全評議会の組織化
    • 学校安全パトロール隊(School Safety Patrol)/ジュニア交通係(Junior Traffic Aides)の組織化と訓練
    • 学校のジュニア防火係(Junior Fire Marshals)の組織化
  1. 農場安全年次シンポジウム
    • フィリピン優秀農業者(10人)の選定
  1. 海運安全年次シンポジウム
    • 優秀客船(Passenger Vessel)の選定
    • 優秀貨物船(Cargo Vessel)の選定
    • 優秀特定用途船(Specialized Vessel)の選定
    • 優秀船長(Master Mariner)の選定
    • 優秀航海技師長(Chief Marine Engineer)の選定
    • 優秀当直航海士(Deck Officer)の選定
    • 優秀船員(Seaman)の選定
    • 優秀海運業者(Shipping Company)の選定
  1. 全国産業安全年次会議
    • 産業安全表彰プログラム
    • 優秀安全担当者(Safety Practitioners)の選定
    • 安全スローガンとポスターのコンテスト
    • 全国商工救命/心肺蘇生(CPR)競技会
  1. SOPI安全教育訓練協会(the SOPI Safety Training Insitute)のセミナー。テーマは次のとおり。
    (1) 労働安全衛生
    (2) 損失管理マネジメント
    (3) 安全プログラム評価(安全監査)
    (4) 安全教育の方法
    (5) 最新安全マネジメント
    (6) 産業消防団の教育訓練
    (7) 企業・産業のための防火
    (8) 産業保全と安全
    (9) 安全プログラム実施の管理
    (10) 運転がうまくなる講座
    (11) 建設業の安全
    (12) フォークリフト管理の安全
    (13) 化学物質の安全
    (14) 労働衛生
    (15) 事務所の安全
    (16) 病院の安全管理
    (17) ホテルの安全管理
    (18) クレーンの安全な操作
    (19) 安全の目標
    (20) 労働安全衛生職員のためのコミュニケーション・スキル
    (21) 呼吸器保護プログラム
    (22) 陸運業の車両管理
    (23) 閉塞空間の安全
    (24) 建設業の安全プログラムの開発
    (25) ビルの危機管理
    (26) プロジェクトの安全管理
    (27) 監督者の安全教育
    (28) 安全担当者のためのリスク管理
    (29) 労働安全プログラムの開発
    (30) 安全初心者セミナー
    (31) 非エルゴノミストのためのエルゴノミクス
    (32) 要望によるその他のテーマ
 SOPIの収益と寄付のすべては、職場、家庭、地域、および道路で発生する死傷事故の防止を目的とするプロジェクトとプログラムのために使われます。


於フィリピン・マニラ
大統領官邸
マラカニアン

フィリピン大統領による

宣言NO.115-A


 安全・災害防止週間を廃止し、1967年および同年以降のすべての年を安全・災害防止年と宣言する。
 工業・商業・農業の企業だけにとどまらず、とりわけ高速道路、学校、さらには、災害の大部分が記録されることのない家庭においてさえ、災害発生件数が毎年急激に増加していることは疑う余地のない事実である。
 いっそうの注意、警戒、冷静、常識の活用、および法の遵守によって解決可能な問題への積極的予防アプローチとして、年間毎日、国民の間に絶えず安全意識を広めることが、これまで以上に国家的発展の一環として求められている。
 したがって、フィリピン大統領である私、フェルディナンド・E.マルコスは、1967年を安全・災害防止年と宣言し、これ以後の年の各月に対し、以下のとおり安全・災害防止に関する特定の側面を割り当てる。

1月 全般的な方向付け
2月 航空輸送の安全
3月 防火
4月 建設業の安全
5月 交通安全
6月 海運業の安全
7月 学校の安全
8月 農業の安全
9月 健康と衛生の面での安全
10月 工業の安全
11月 環境の安全
12月 休日のハザードと家庭の安全

 各年を上に記すような意義あるものとし、望ましい結果をもたらす年とするよう、工業・商業・農業の各部門;公立・私立の学校;政府機関;労務管理組織および市民団体;を含む社会のあらゆる階層に対し、全面的な支持、最大限の参加、そして取り組みを私は要請する。
 労働省は、あらゆる活動をこの宣言と関連付けて組織し、調整するものとする。いっそうの効果を上げ、より意義深い安全・災害防止年とするために、労働大臣には、本件に関する月ごとのスケジュール、および上に記したもの以外の関連諸側面について、調整または変更を行う権限が与えられる。
 これにより、1956年10月13日の宣言No.359および1964年5月28日の宣言No.32は無効とされる。
 これを証するため、私はここに署名し、フィリピン共和国大統領印を押印する。
 フィリピン独立20周年にあたる西暦1966年11月17日、マニラ市にて作成。

(サイン)フィルディナンド・E.マルコス