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シンガポール人材開発省への職業性疾病報告の方法
シンガポール人材開発省(Ministry of
Manpower)は1997年4月に労働省(Ministry
of Labour)の組織改変により設立されました。
資料出所:人材開発省発行1997年「How to report
Industrial diseases」
訳 国際安全衛生センター
職業性疾病とは
労働災害は、生命や身体に顕著な影響を及ぼすものであるため、大部分の人が知っているのに対して、職業性疾病になると、初期の段階では表面化せず、長期間を経た後に初めて症状が現れることが多いため、ほとんどの人が知識をもっていない。
職業性疾病とは、工場での労働が原因で引き起こされるか、または工場での労働によって悪化する病気を指す。
職業性疾病は、人材開発省産業保健局に通告すべきものであることが、法律によって定められている。「通告すべき」とは、誰かが政府の適切な監督機関へ報告する義務があることを意味している。
通告すべき職業性疾病の例
- 騒音による聴力障害
- 業務に起因する皮膚炎
- 職業性喘息
- 一酸化炭素、硫化水素、ベンゼンなどのガスや蒸気による中毒
- 鉛、カドミウム、マンガンなどの金属による中毒
- 肝血管肉腫や中皮腫などのガン
職業性疾病の発見の端緒
- 業務に起因する皮膚炎や職業性喘息など、いくつかの健康状態については働いている間に症状が悪化するように感じられる場合。
- 休暇などで職場を離れると症状が消えるか軽くなる場合。
- 同じ仕事をしている同僚に同じ症状が出ている場合。
- その他の状態、たとえば騒音による聴力障害や化学物質の過剰吸入などが、人材開発省が規定している健康診断を受けてはじめて発見される場合。
職業性疾病を報告することの重要性
- 報告しないでいると、病気はさらに重症となり、合併症を引き起こす可能性があること。
- 同じ危険要因にさらされている同僚も同じ病気を発症する可能性があること。
- そして最終的には、あなたの作業能率に影響したり、症状が悪化して勤務することもできなくなる場合があり、これは工場の生産性にも影響すること。
職業性疾病を報告後の政府の措置
- 職場を調査し、疾病の原因となっている危険要因を突き止める。
- 他にも職業性疾病の症例、特に初期段階の職業性疾病がないかどうか調査し、早期に対策を講じる。
- 危険要因を抑制し、疾病の再発を防止するための対策を勧告する。
- 補償金を受給する資格がある場合には、その手続きについての支援・助言。
職業性疾病の報告先
- 事業者、工場の専属看護師(factory nurse)、安全管理者(safety
officer)、または現場監督(supervisor)
- 医者
工場法に基づいて、工場管理者と診察担当医師は、職業性疾病の疑いがあれば人材開発省に通告する義務がある。
人材開発省の職業保健診療所
人材開発省担当医の診察を受けることも可能。
人材開発省労働衛生局
18 Havelock Road #05-01
Singapore 059764
Tel: 5395135
Geylang Polyclinic
21, Geylang East Central
Singapore 389707
Tel: 8422445
Ang Mo Kio Polyclinic
Blk 723 Ang Mo Kio Ave 8
Singapore 560723
Tel: 4582116
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