このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > スウェーデン トラクターの運転時間と自己申告にもとづく腰及び臀部の症状
トラクターの運転時間と自己申告にもとづく腰及び臀部の症状
Tractor-driving hours and their relation to self-reported low-back and hip symptoms

A. Torén , K. Öberg, B. Lembke, K. Enlund and A. Rask-Andersen

資料出所:Elsevier Science発行「APPLIED ERGONOMICS」 Vol 33, No 2, 2002, p.139-146
(抄訳  国際安全衛生センター)


要約

    トラクターの運転は、農業従事者の腰や臀部の症状のリスクファクターの一つであると思われる。しかし、トラクター運転に年間どのくらいの時間従事するか、また農業従事者の色々な仕事の中で、トラクター運転の割合がどの位かといったことに関する情報は少ない。この研究の目的は、スウェーデンの農業従事者におけるトラクター運転の総量、年間の運転時間、及び農業従事者の種々の仕事の中におけるトラクター運転の割合をもとめ、腰や臀部の症状の発生リスクについて調査をするものである。データは、スウェーデンのある郡の、地所が10ha以上のすべての農場に対して質問票を送り、それを集計することによって得られた。1995年に農業及び林業を主たる仕事とする農業従事者がこの分析の対象となった。年間のトラクター運転時間、種々の仕事の中に占める割合が、女性、男性、全グループ及び4つの生産グループについて計算された。トラクター運転に関する変数からの腰や臀部の症状のリスクに関する計算は、全グループについて行った。その結果、年間のトラクター運転の平均値は472時間であった。耕す仕事が単一の仕事としては最も時間を費やすものであったが、腰や臀部の痛みのリスクへの影響はなかった。結果としては、腰や臀部の症状には、トラクターの運転に関連して調査した様々な要素が影響を与えていることがわかった。


この記事は論文のabstractのみを紹介していますが、出典(英語:全文)は国際安全衛生センターの図書館が閉鎖となりましたのでご覧いただけません。