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長期の予防措置の効果

資料出所:欧州安全衛生機構ホームページ
http://osha.europa.eu/publications/newsletter/12/en/index_44.htm

(訳 国際安全衛生センター)



スウェーデンでの石綿症とその他のアスベスト関係の疾病の分析によると、早い時期での予防措置が継続的な効果を持っていることが示された。数字で示すように、1970年代中頃、この国は アスベストを段階的に廃止し始め、1982年には輸入原材料は劇的に減少し、その商業用途は完全に禁止された。一方、石綿症の発生は1980年代中頃までにピークに達し、今日は一年に1又は2件の症例しか報告されない。





通常、アスベストの暴露によって生ずるとされるもうひとつの疾病腫瘍である中皮腫は長い潜伏期間を持っている。表はアスベストに暴露されてから30から40年を経て、それが今ピークに達したことを示している。今日の症例の報告数は、1960年から1970年の前半のアスベストに関する重篤な暴露に強く依存している。 さらに表は、当局と関係者による介入の効果が30年後に現れたことを示している。現在 報告された中皮腫の数は、労働災害による死亡者数の約2倍である。

 お問い合わせは: Dr Bertil Remaeus 、部次長-スウェーデン作業環境庁