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スウェーデンの農業、林業における死亡災害の発生状況
Fatal accidents in Swedish farming and forestry, 1988-1997

 Anders Thelin(アンダース・セリン)(スウェーデン厚生省Karolinska(カロリンスカ)大学)

資料出所:Elsevier Science発行 「Safety Science」 Vol.40, Issues 6, 2002年8月号, p501-517
Science Direct

(仮訳:国際安全衛生センター)



要約

 農作業に事故の危険性が伴うことは、昔から広く認識されている。この調査報告は、こうしたリスクが過去10年間でどのような変化をとげ、そのリスクにさまざまな要因がいかに作用してきたかについて一定の結論を出している。この研究(ISA:The Swedish Occupational Injury Information System、The Occupational Safety and Health Administration)の基礎となるすべての事故記録は、労働検査官(Labor Inspectorate)、警察、労働衛生サービス(Occupational Health Service)から得た情報、そして、事故状況を知る地元の人間の証言によって補足されている。一般に就業中の死亡災害の発生件数は、スウェーデンをはじめとする多くの国々で減少している。ところが、スウェーデンの農業と林業はこれに当てはまらない。死亡災害は年間、農業を本業とする人100,000人に対して11.6人、林業を本業とする人100,000人に対して13.6人の割合で発生しており、増加傾向にある。加えて、農業経営者、他の職業に従事する人々、高齢の市民(ほとんどが農業経営からの退職者)のなかにも、主として森林地で死亡災害に遭遇する人たちがいる。被災者の労働安全衛生計画へのアクセスや参加を調査すると、期待値を下回っていることが判明した。現役の林業従事者でさえ、労働安全衛生計画にアクセスしている人はごくわずかであった。死亡事故の半数以上は、被災者本人ないしは同僚が、一般的に知られている規則や勧告を守らなかったために発生している。

キーワード:Fatalities(死亡)、Accidents(事故、災害)、 Farming(農業経営)、 Agriculture(農業), Forestry(林業)



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