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行政院労工委員会 労工安全衛生研究所

Institute of Occupational Safety and Health
Council of Labour Affairs, Executive Yuan


(資料出所:行政院労工委員会 労工安全衛生研究所 発行
「行政院労工委員会 労工安全衛生研究所 簡介」)

(訳 国際安全衛生センター)


【任務】

労働安全衛生研究所(IOSH)は、行政院労工委員会 ユアン行政院院長の管轄権の元に置かれた研究所です。その重要な任務には、解決の為の対策の開発ばかりでなく、科学技術の運用、調査、職場環境における様々な危険因子の分析が含まれます。
他の産業先進国に比べ、我が国の労働災害の比率は比較的高い状況です。詳細な分析は、他国が、すでに危害の追跡に関して長期に渡る調査・研究を行い、これらの危害を制御する為の技術が、より完成したものであることを浮き彫りにしています。労働安全衛生問題に対処する為に、IOSHは、国際的交流・協力を通して、しっかりとした技術と規格を導入する計画です。これらの、技術、規格は、我が国の技術規格を国際標準にじょじょに適合させるようにするばかりでなく、労働安全衛生における問題解決が円滑にはかどるよう、形を変え、運用されるでしょう。従来の危害に加え、我々は、世界中の他の国々とともに、急速な産業開発の流れに沿い、労働安全衛生における新しい挑戦に取り組んでおります。

(1) より速いスピード、エネルギー、大規模設備が原因になり引き起こされる潜在的な危険
(2) 新しい技術や物質によってもたらされる知られざる危険
(3) 人間の細分化された見解から起こる危険、機械、労働者の肉体的負担を増やす作業環境における環境因子

生物学、化学、工学、医学などの異なった専門分野に含まれるこれらの問題について、IOSHは、短期、中期、長期の目標を設定します。それは、関連する研究機関、協会、事業所単位を結びつけ、協同研究、コントロール技術の開発を行います。
 研究結果の伝達は、IOSHの重要な使命です。全ての研究結果は、条例の公式化・政策のための参考となるよう、行政院労工委員会ユアン行政院院長に伝えられます。その特性に基づき、研究結果は、刊行物、情報ネットワーク、展覧会、労働安全衛生水準を高める為に役立つよう改善された技術を通して、産業界に導入されます。


【沿革】

1988年 労働安全衛生研究所(IOSH)の設立計画を発表
1992年4月 労働安全衛生研究所(IOSH)の憲章制定
1992年8月 労働安全衛生研究所(IOSH)の制定
1995年5月 院長ユアンが研究所の建設計画を承認
2001年9月 研究所の完成と運用の開始


【機能と各組織の関係】

【職業安全部門】


 職業安全部の主な研究分野は、安全管理政策、機械、電気、建設、化学に関する安全、保護具の機能についての研究を含みます。作業環境、危機管理、従来の安全技術の調査と評価そして、保護具の認定・検査・設計の改善が、主な研究です。
  • 機械安全研究
  • 建設安全研究
  • 化学安全研究
  • 電気安全研究
  • 労働安全管理政策
  • 安全保護具に関する研究


【開発手段と分析の為の部門】

開発手段と分析部門の研究は、行政院労工委員会(CLA)の政策と法的基準に従って行われます。
作業環境に存在する有害物質のサンプリング分析技術の開発、職業上の生物学的監視技術、地域におけるサンプリング設備、リアルタイム監視装置の開発を含みます。
CLAの労働安全衛生部門、労働検査部門、労働安全衛生研究所(IOSH)や企業の他部門の関連技術に対する要望を支援する為に、化学品による危険因子を調査し、業務上の疾病を決定する為に職場から採取されたサンプルの分析を行います。
  • 職場で使用される有害化学物質に対するサンプリングと分析方法の確立
  • 職場で使用される有害化学物質の暴露調査
  • 生物学的モニタリング手法の確立
  • 作業環境測定の為の新しいサンプリング技術と設備の開発


【労働衛生部門】

労働衛生部門における研究の要旨は、地域における人体計測データの確率と運用、エルゴノミクスに係わる筋骨格系障害の防止に関する研究、呼吸用保護具、産業現場における換気制御技術に関する研究を含みます。
  • 有害化学物質の暴露調査・研究
  • 有害化学物質と騒音の管理と予測モデル
  • 安全衛生保護具と測定機器
  • エルゴノミクスに関する評価と管理
  • 筋骨格系障害の予防と管理


【労働医学部門】

労働医学の主な研究は、疫学研究、業務上疾病の調査技術、職業の健康増進、医学的監視と同様に、様々な職業要因によって引き起こされる健康障害、及び予防手段の開発を含みます。
  • 労働医学研究
  • 業務上疾病のモニタリングと、健康データの分析
  • 業務上疾病に関する調査と疫学研究
  • 職業における健康増進に関する研究
  • 業務上生物学的モニタリング


【労働安全衛生展示館】

労働安全衛生展示館(DOSHE)は、刊行物、展示、情報、技術促進と国際協力を含むDOSHEについての新しい情報と研究結果を、普及させる責任を担っています。
  • 刊行物
  • 労働者保護に関する展示
  • 図書館、情報サービス
  • 技術促進
  • 国際交流・協力