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1.序文

本書はイギリスにおける安全衛生制度の概要を述べたものです。主に海外の読者を対象に書かれたものですが、 イギリス内でも多くの人々の役に立つことを願っています。

安全衛生分野における基準は国際的なレベルで決められることが次第に多くなっています。 欧州連合に旧欧州自由貿易連合3カ国が加わり、さらに旧中部、東部欧州諸国も参加を決めた場合には、 欧州連合はさらに拡大されていき、安全衛生問題の国際化はさらに進むものと思われます。 これは正しく、当然なことですが、そうした場合には個々の国の制度が持つ特徴や長所を考慮に入れなければなりません。

イギリスは安全衛生活動の国際的な進展、特に欧州連合における発展に引き続き全面的に協力していきます。 これは新しい法律の制定が必要になったり、既存の法律の効果を慎重に検討するような場合に、とりわけ重要なことです。 このプロセスでは、安全衛生の法律、執行、促進に関する各国の制度が理解されることが大切です。 本書はイギリスの制度の理解を高めることを主眼としており、それがあらゆる国での安全衛生基準の維持と向上という、 われわれすべてが共有する目標に役立つことを願っています。

フランク・デービス
HSC委員長