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8.保険と補償

労働による傷害を受け、または病気になった者は国の社会保障制度の下で給付を請求し、 国家医療制度によって治療を受けることができます。 さらに労働による傷害を受け、または病気になった従業員は、民事裁判で使用者に補償を求めることができますが、 勝訴するためには使用者に過失があったことを立証しなければなりません。 使用者は法律によって、民事責任を補うために義務的な保険を契約しなければなりません。 これは使用者に自動的に補償の権利を与えるものではありませんが、もし従業員の民事裁判が勝訴した場合には、 使用者は保険によって補償金を支払うことができます。

保険は民間の保険会社によって提供されます。保険会社はリスクの高い工場をテストするなど、予防的なサービスも行っています。これらのサービスは商業ベースで提供される勧告の形を取ったり、特定のオペレータとの保険パッケージの一部になっていることもあります。一部は義務化されているものもあり、保険会社は圧力容器、リフトなどの安全上重要な機械類を法律の規定に従って検査することができます。