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2001/02年度のイギリスにおける死亡災害の統計

資料出所:HSE(安全衛生庁)発行「Statistics of fatal injuries 2001/02」
http://www.hse.gov.uk/statistics/causinj/wkrftl.pdf
(仮訳 国際安全衛生センター)


1. 就業者の死亡災害
第1図: 就業者(被雇用者と自営業者)の死亡者数と死亡年十万人率の推移


自営業者   被雇用者
-- 就業者10万人 就業者10万人率の傾向線(1991/92-1999/00年度)
-- 上記傾向線の予測ライン(計画)
  • 2001/02年度は前年に比べて292件から249件と15%の減少。
  • 被雇用者の死亡災害は減少(213件から204件へ)。
    自営業者の死亡災害も減少(79件から45件へ)
  • 死亡十万人率も2000/01年度の1.0から 2001/02年度は0.9に減少。(以下略)
  • 死亡災害発生率は、1996/97年度と2000/01年度で増加したのを除いて、十年間減少傾向にある。死亡災害発生率は2001/02年度で最低を記録した。いままでは、1999/2000年度が最低であった。
(訳者注:上記死亡災害データには、道路交通事故は含まれていない。
イギリスでは業務上であっても、道路交通事故は業務上災害としてカウントしていない。)


第2図: 被雇用者と自営業者の死亡年十万人率の推移

-- 自営業者10万人に対する率
-- 被雇用者10万人に対する率
  • 被雇用者の死亡災害発生率は0.9から0.8に減少した。
  • 自営業者の死亡災害発生率は2.4から1.3と44%減少した。
    2000/01年度以前は、毎年増減した。
  • 自営業者の死亡災害発生率は被雇用者のそれより高い、それは、自営業者は農業や建設業のようなリスクの高い産業で働いていることの反映である。この自営業者の死亡災害発生率は、常に農業やサービス業で被雇用者のそれより高くなっている。


第3図: 災害の種類毎の死亡就業者数の推移

-- 墜落・転落
-- 飛来、落下した物体に打たれる
-- 動いている車両に激突され
-- 崩壊、転倒した物体に挟まれる
  • 墜落・転落は68件で、1996/97年度の88件から23%の減少。
  • 飛来、落下した物体に激突は43件で、比較すると1996/97年度は57件、1997/98年度は41件であった。
  • 動いている車両に激突されは40件で、比較すると1996/97年度は43件であったが、1996/97年度以来意味のある傾向はない。
  • 崩壊、転倒した物体に挟まれるは8件で2000/01年度の40件から減少したが、過去5年間は不安定な数であった。
  • おぼれや窒息によるものは、11件で2000/01年度の6件から増加した。17種の災害のうち10件はサービス業で発生したものであった。